CMSの選び方 2014年春


WEB制作屋さん向けの資料です。汎用的な内容になったので、公開しときます。ツッコミ大歓迎。

GOAL

サイト再構築時のCMS選定の基準として役立つこと

INDEX

  1. CMSの基礎知識
  2. 選定のアプローチ
  3. まとめ
  4. CMSの探し方

CMSの基礎知識

CMSって

ざっくり言えば、blogやwikiってやつです

堅く言うと コンテンツ制作以外の作業を極力考えなくても良いようにしてくれるシステム の事

CMSを導入するメリット/デメリット

  • メリット
    • コンテンツの効率的な量産が可能
  • デメリット
    • 画一的なデザイン

e.g.) Wikipedia、GIGAZINE

選定のアプローチ

CMSがカバーしている範囲を理解すれば、効率よくコンテンツ制作を行うことが可能

注意:範囲外を頑張るくらいなら、他の方法を検討すべし

選定のアプローチ

  1. 制作スタイル
  2. コンテンツカテゴリ
  3. 支配的タスク
  4. サポート

制作スタイル

  1. ひとりでコツコツ
  2. みんなでワイワイ

※ここでの制作スタイルとは「1ページの制作に対してのアサイン」と同義

CMSのカバー範囲

  1. ひとりでコツコツ
    → blog型
  2. みんなでワイワイ
    → wiki型

コンテンツカテゴリ

  1. 一過性なもの(ニュース的コンテンツ: 掲載時が価値最大で時間共に減少 e.g. GIGAZINE)
  2. 普遍性なもの(カタログ的コンテンツ: 掲載し続けることで価値が累積 e.g. Wikipedia)

CMSのカバー範囲

  1. 一過性なもの
    → blog型
  2. 普遍的なもの
    → wiki型

ここまでのまとめ

ひとりでコツコツ みんなでワイワイ
一過性なもの blog型 ???
普遍的なもの ??? wiki型

ハマるのが無ければ、より重要視するべき項目を基に決定を推奨。

支配的タスク

コンテンツ制作で一番時間がかかっている、手間がかかる工程

→ CMSに求める機能が見えてくる

見えるもの
  • リソース
    • テキスト
    • リンクリソース(画像等)
  • デザイン
    • ナビゲーション
    • レイアウト
    • フォーム
    • アクセシビリティ
見えないもの
  • ワークフロー
    • アサイン/ステータス
    • リテイク/バージョン
    • ミーティング/コラボレーション
  • メトリクス
    • フォーム(アクティブ)
    • トラッキング(パッシブ)
  • エクステンション

CMSのカバー範囲

  • 見えるもの
    • テキスト
    • リンクリソース
    • ナビゲーション
    • レイアウト
  • 見えないもの
    • リテイク/バージョン

CMSで効率化できる範囲は驚くほど少ない

→ プラグイン(=エクステンション)でカバー範囲を広げるのが基本戦略

サポート

CMSの開発が活動的であるか否か

→ コンテンツの総資産価値の減少を食い止めることができる

  • 問題解決と制作効率の向上
  • 潜在的なメンテナンス負債の軽減(システムの乗り換え等)

e.g.) マイナーどころを採用 → 機能は十分だが、更新されずセキュリティホールが...といった感じ

基準

  • システムのリリース期間、頻度
  • フォーラムの勢い
    • FAQ(Qに対するAの速度、品質)

まとめ

  1. 制作スタイル / コンテンツカテゴリ
    → CMSの基本的な方向性
  2. 支配的タスク
    → CMSの機能の方向性
  3. サポート
    → コンテンツ資産価値の維持の方向性

再掲

CMSがカバーしている範囲を理解すれば、効率よくコンテンツ制作を行うことが可能

範囲外を頑張るくらいなら、他の方法を検討すべし

CMSの探し方

オープンソース wiki blog まとめ
といった語と、期間を限定する(最近の記事)にすることで、概ね見つかる。

http://memo.ark-under.net/memo/1468
http://matome.naver.jp/odai/2135138800511477901
http://mymemo.weby117.com/site-admin/cms_1.html
http://moongift.jp

あとがき

どうしたもんでしょうかね。