Raspberry Pi3を5インチのディスプレイで使いたい


ラズベリーパイを5インチ画面に合わせて設定します。その後、タッチスクリーンの設定をします。LCD5-showというドライバーを使った方法もありますが、カーネルパニックになる恐れがあるのでLCD5-showは使いません。ちなみに私はLCD5-showを使ってカーネルパニックになりました。

解像度の設定

ターミナルからconfid.txtを開きます。

$ sudo vim /boot/config.txt

ファイルを開いた後、解像度を指定します。ハッシュタグが左端に付いているのですが、コメントアウトのための記号なので使用するコードの部分については消してください。ちなみに = の前後は半角を入れてはいけません。もし入れてしまうと起動できなくなります。

hdmi_group=2
hdmi_mode=87
hdmi_cvt=800 480 60 6 0 0 0

hdmi_groupは、接続するディスプレイがCEAかDMTかを指定します。CEAはテレビ、DMTはパソコンのディスプレイなどに対応するそうです。CEAならばhdmi_group=1に、DMTならばhdmi_group=2にしてください。

参考
Raspberry Pi 解像度設定メモ
RPiconfig
https://corgi-lab.com/raspberrypi/raspberrypi3-hdmi/

hdmi_mode=87と指定した後、hdmi_cvt=800 480 60 6 0 0 0と指定します。これは、800x480 60Hz、アスペクト比 15:9、マージンなし、プログレッシブ、ReducedBlankではないという意味だそうです。

参考
秋月の800x480のHDMIディスプレイにRaspberry PIをつなぐ
https://corgi-lab.com/raspberrypi/raspberrypi3-hdmi/

解像度の設定は以上です。rebootすると設定した通りになっているはずです。

タッチパネルを有効にする

ディスプレイがタッチパネルであってもラズパイはタッチパネルと認識していないので、設定する必要があります。
再びconfig.txtを開き、

dtparam=spi=on
dtoverlay=ads7846,penirq=25,speed=10000,penirq_pull=2,xohms=150

と指定します。

このままでもタッチパネルは使えるようになるのですが、ペンを押下した位置とマウスカーソルの位置がずれるのでタッチセンサーの設定をします。設定にはxinput-calibratorを使います。

$ sudo apt-get install xinput-calibrator
$ xinput_calibrator

すると、十字マークが表示されるのでタッチペンでタッチします。十字マークは4つ表示されると思います。

無事終了すると、補正結果のようなものが表示され、99-calibration.conf に記述してくださいと指示されます。Raspbianの場合は、/usr/share/X11/xorg.conf.dにファイルを作成し記述してください。記述する部分はSection から EndSectionのところです。

以上でタッチディスプレイの設定は終了です。

参考
Raspberry Pi用タッチパネル機能付き5インチHDMI LCD