第7回 Raspberry Pi で監視カメラを作ろう! ~開発環境構築編~
Raspberry Piと専用のカメラモジュールを使用し、ONVIF対応の監視カメラを作成するシリーズ記事です。
本記事はリンク情報システム株式会社の有志が作成しています。
ここからは、監視カメラ映像配信アプリのプログラムを作成するにあたって使用したオープンソースのライブラリの説明などの技術的な部分について書いていきます。
この監視カメラ映像配信アプリのライセンスはGPLとなっており、ソースコードは以下のサイトにて全て公開しております。
https://github.com/lis-hanzomon/RedBrick
まずは、監視カメラ映像配信アプリをビルドするために必要な設定と、ビルド手順について説明します。
このアプリのソースを流用し機能を追加したいと思われた場合は、以下の手順でビルドを行ってください。
全てのソースはGPLで公開しているため、改造されたソースはGithub等を利用し、公開していただければと思います。
ビルド済みライブラリのダウンロード
既にRaspberryPi用として、開発用ライブラリが公開されている物に関しては、以下のコマンドを実行してインストールします。
$ sudo apt-get install cmake
$ sudo apt-get install libxml2-dev
$ sudo apt-get install uuid-dev
$ sudo apt-get install libavformat-dev libavcodec-dev libavutil-dev libswresample-dev libswscale-dev
$ sudo apt-get install libjson-c-dev
インストールするツールやライブラリについて、簡単に説明します。
ライブラリ名 | 説明 |
---|---|
cmake | Makefileの生成を行うためのツール |
libxml2 | XMLを使うためのライブラリ |
uuid | uuidを使うためのライブラリ |
libavformat、libavcodec、libavutil、libswresample、libswscale | 映像や音声を使うためのライブラリ |
libjson-c | JSONを使うためのライブラリ |
必要なライブラリのビルド
RaspberryPi用のビルド済みファイルが公開されていないライブラリは、オフィシャルのページから必要なファイルをダウンロードして、ビルドします。
・LIVE555
LIVE555という、RTP/RTCPやRTSPなどで動画配信を行う為のライブラリをビルドします。
LIVE555は以下のサイトのhereをクリックすると表示される一覧から"live.2018.02.12.tar.gz"をダウンロードします。
参考元:LIVE555 Streaming Media
ダウンロードしたファイルを解凍し、ライブラリをビルドします。
$ tar zxvf live.2018.02.12.tar.gz
$ cd live
$ ./genMakefiles linux
$ make
$ sudo make install
・gSOAP
gSOAPという、CおよびC++でSOAP通信を実現する為のライブラリをビルドします。
まずはgSOAPのビルドに必要なライブラリをダウンロードします。
$ sudo apt-get install flex bison
$ sudo apt-get install libssl-dev
gSOAPは以下のサイトの"gsoap_2.8.62.zip"をダウンロードします。
参考元:gSOAP Toolkit 日本語情報トップページ - OSDN
ダウンロードしたファイルを解凍し、ライブラリをビルドします。
$ unzip gsoap_2.8.62.zip
$ cd gsoap_2.8
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
・OpenCV
OpenCVという、画像処理や画像解析を行う為のライブラリをビルドします。
OpenCVは以下のサイトの"opencv-3.2.0.zip"をダウンロードします。
参考元:https://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/files/opencv-unix/3.2.0/
ダウンロードしたファイルを解凍し、ライブラリをビルドします。
$ unzip opencv-3.2.0.zip
$ cd opencv-3.2.0
$ mkdir build
$ cd build
$ cmake -DBUILD_SHARED_LIBS=OFF -DWITH_CAROTENE=NO ..
$ make
$ sudo make install
監視カメラ映像配信アプリのビルド
必要なライブラリが全て揃ったら、監視カメラ映像配信アプリをビルドします。
$ tar zxvf RedBrick.tar.gz
$ cd RedBrick
$ mkdir build
$ cd build
$ cmake ..
$ make
$ sudo make install
以上で監視カメラ映像配信アプリはビルド完了になります。
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Author And Source
この問題について(第7回 Raspberry Pi で監視カメラを作ろう! ~開発環境構築編~), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/lis-hanzomon/items/6cf0f0759d7a6120a29d著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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