Java入門:第2回 演算


演算

今回はJavaを利用した演算について確認していきます。前回、次の用のコードを記述しました。

public class HelloWorld {
     public static void main(String [] args) {
          System.out.println("Hello World");
     }
}

System.out.println()を次のように書き換え足し算を行ってみましょう。

          System.out.println(3+5);

実行すると8と出力されます。次に引き算はマイナスで、次のように記述します。

          System.out.println(3-5);

それでは掛け算とわり算はどのように記述すればいいでしょうか。掛け算は*(アスタリスク)を利用し、割り算は/(スラッシュ)を利用して計算を行うことができます。

          System.out.println(3*5);
          System.out.println(3/5);

足し算から割り算までを実際に実行すると次のように表示されます。

8
-2
15
0

割り算の実行結果が0になっていて正しい値ではありません。

          System.out.println(3.0/5.0);

とすることで

0.6

と正しい値が表示されるようになりました。これらの違いについては型という概念が出てきたところで再度説明します。
次にHello Worldと表示した時のよう""(ダブルコーテーション)囲むとどうなるか確認してみましょう。

          System.out.println("3+5");

3+5と表示されました。このように数字ではなくて文字の集まり(文字列)を表示させるには""(ダブルコーテーション)で囲むようにします。

例えば、文字列が複数あった場合、

          System.out.println("Hello" "World");

と記述するとコンパイルエラーになってしまいます。同時に表示するにはどうすればよいか。

          System.out.println("Hello");
          System.out.println("World");

と記述すると改行されてしまいます。文字列をくっつけて出力するにはどうすればいいでしょうか。文字列をくっつけることを連結といいます。文字列の連結にはJavaでは+記号を利用する決まりになっています。

          System.out.println("Hello"+"World");

これでHelloWorldと出力されるようになりました。文字列の連結の+と足し算の+を同時に利用するとどのようになるでしょうか。

          System.out.println("Hello"+"World"+3+5);
          System.out.println(3+5+"Hello"+"World");

といったコードがあったときに、出力は次のようになります。

HelloWorld35
8HelloWorld

はじめに文字列の連結があると、以降すべて文字列の連結として扱われてしまい、3+5の演算は実行されず、35と出力されてしまいます。3+5と出力する場合は、()で囲むことで演算の優先順位を上げることができます。

          System.out.println("Hello"+"World"+(3+5));