【Support】どのOSとブラウザをサポート対象にするか。


背景

サービスを運営する上で、対象環境を明確にするのは大切。
明確にすることで、OSやブラウザ依存の考慮が減る。
なにより、利用者にわかりやすい。

では、どこまでをサポートすればいいのか?
この問いに対する1つの見解を載せます。

先人の知恵(参考文献)

実績ある企業のドキュメントを参考にさせていただきました。

以上をベースに推奨環境を決めていきます。

PC / OS

・ Windows7
・ Windows8
・ Windows10
・ MaxOS X 10.6以降
  • サポート期間が終わっていること
  • OSのシェア率

以上2点を踏まえて、OS X 10.6以降にしました。

Mac OSのサポート終了日と対応機種をまとめてみた!

PC / Browser

  IE11以降 
  Firefox 最新版
  Chrome 最新版
  Safari 最新版
  Microsoft Edge 最新版

SP / OS

・ i0S 8.0以降
・ android 4.2以降
  • iOS 8.0以降のシェアは約98%
  • android 4.2以降のシェアは約97%

以上からこのバージョンに決めています。

スマタブinfo by KSK

SP / Browser

Google Chrome
Safari

androidの標準ブラウザをサポート対象から外しました。

なぜ標準ブラウザをサポート外にするの?

android4.3以前に搭載されている標準ブラウザには、脆弱性があるためです。

大ざっぱに説明しますと、細工が施されたサイトに標準ブラウザでアクセスした場合、本来なら読み取れないはずのデータまで相手に渡してしまうということです。
【Android】標準ブラウザに深刻な脆弱性。アカウントを不正に利用される恐れあり

Googleも以下の様に述べています。(引用記事ですが)

また、Android 4.3以前の端末ユーザーに対しては、Chrome(Android 4.0以降に対応)やFirefox(Android 2.3以降に対応)といった、アップデートが続けられているブラウザーを利用することを推奨している。
Android 4.3以前の標準ブラウザーは修正パッチの提供打ち切り、セキュリティ担当者が見解を示す

懸念点

  1. Windows Vistaを対象に含めるか
  2. android標準ブラウザのシェア率

1の理由は、Windows Vistaのサポートが2017'4/11で切れるため。

Windows 10と8系と7とVistaのサポート終了までの期間一覧

今回は必須ではなく推奨なので含めませんでしたが...。

2に関しては、脆弱性の点では標準ブラウザを含めたくない。
しかし、以下によると2016年6月時点でシェアが約9%

ディバイス毎のWebブラウザシェアは? 2016-6月

セキュリティを取るか、シェア9%を取るか...。

まとめ

上記はあくまで1つの見解です。

  • プロジェクト
  • 利用者層
  • 実施時期

などに依って判断基準は変わります。
もし参考にされる際は、その点を踏まえてご利用ください。