Observable(JavaScript版Jupyterみたいなやつ)を使ってみた


d3の開発者であるMike BostockがObservableというウェブサービスを開発中であるらしい。現時点ではベータ版が利用可能である。
早速Observableを使ってみた。

感想

Introductionを一通りやれば使えるようになります。学習はとても簡単。

ご存知の通り、インターフェースはPythonのJupyterに似ている。
しかしながら、このウェブサービスは何に分類されるのだろうか?と考えたとき、データサイエンティスト関連のツールというよりはむしろ、JS FiddleやCode Penのようなオンラインコードエディタに分類されるのではないだろうか。

オンラインで良い感じにJavaScriptが動かせる、かつ、MarkdownやHTMLを用いて文章を埋め込むことができる。
つまり、データサイエンティスト向けのツールというよりは、データジャーナリズム向けのツールなのである。
Mike Bostock氏自身、データを用いたジャーナリスト的な活動をしている。

このツール、データサイエンティスト向けのツールと思って利用した場合、結構苦労すると思う。なぜなら、うまい具合に統計値を計算してくれる関数が無いからである。さらに、分析結果を可視化するときでさえ、独自で可視化用ライブラリを探してくる必要がある。基本的に、全て自分で用意する、或いは、サードパーティのライブラリを利用する必要がある。

ちなみに、d3の利用が必須かどうか?というと必須では無い。

ちょっと軽くデータ可視化して、世の中に言いたいことがある!みたいな場合に使えるのかな・・・。データジャーナリズム的な感じで・・・ね。