ZOOマーケティング物語 ~第四話:追い詰められたワニ~


~第四話:追い詰められたワニ~

ワニ「・・・であるからして、このクーポンキャンペーンを実施します」

ゴリ「これって費用対効果とか含めて大丈夫?色々考えてる??あと前の君のZOOスーツキャンペーンだっけ?大失敗したやん。四肢動物(※)しか着れないから、ライオンとかサルとかから凄いクレーム来たんだけど。今度は大丈夫だよね?自分だけ着れる想定で作ってない?バカなの?」

※四肢動物:脊椎動物中、足(脚)やそれに類する付属器官を有するものをいう。 すなわち両生類・爬虫類・哺乳類、そして鳥類である。

ワニ「」

ワニ「アイタタタタ。急にお腹が!少々お待ちを!」

ダッシュで自分の部署に戻るワニ。

ワニ「おい!白おるか」

白「はぁ?なんでしょか」

ワニ「ちょっと来い!」

経営会議に無理やり連れて行かれる白羊

ワニ「はぁはぁ。。社長!トイレでばったり会ったら是非こいつから説明したいって言ってたので今回チャンスをやってくれませんかね!?」

ゴリ「(・・・コイツ嘘ついてんな)まあどっちでも」

白「はい。このキャンペーンはRFM分析(※)からセグメントを作成し、対象者を決定しています。基本的に90日以上から極端にサービス離れが進むため、今回のキャンペーンではその直前のユーザー約1000名を想定しています。そして期間が空いた時の購入カテゴリはスマホケースが多いのでそちらを対象にクーポンを発行しています。」

ゴリ「ほう。それで?」

白「その他同条件でテストマーケティングを実施したところ中々の反応率を示しましたので、こういった費用対効果を想定しています。」

費用対効果の表を見せる。

白「その後このユーザーが戻ってくると向こう半年で平均XX円使ってくれる想定です。よって売上からの利益率10%をかけた分と今回のコストを加味すると3か月で回収できる見込みです。」

ゴリ「分かった。ありがとう。」

ワニ「いやー俺が考えたことこと全部言っちゃうもんな!」

白・ゴリ「(コイツ終わってんな)」

~エピローグ~

 今回の施策は期待通りの効果を出し、白羊のマーケティング設計は大きく評価された。そしてその設計事例は社内に展開され、同じように分析から設計までを行う社員も増えてきた。その中で白羊に相談して来るメンバーも多く管理及び評価をしているうちに、社内での地位も確立していった。
 今ではTableauやGA等の様々なデータを出す担当として社内で地位が確立され「データソリューショングループ」が作成された。そのメンバーにおいて白羊が最年少でグループリーダーを務めることになった。 随時Tableauの勉強会等を実施したりもしているようだ。
 なお、ワニ部長はその後も経営会議で段々と化けの皮が剥がれ、遂に呆れられて営業部に飛ばされた。そっちでは謎のコミュニケーション能力を発揮し、まあまあ成果を挙げているらしい。完全に会社の配置ミスだが、その責任を追及されるものはいなかった。
 今日もZIは平和である。。。めでたしめでたし。

 いかがでしょうか?私が体験したようなしてないようなことも一部含まれていますが、ご想像にお任せします。マーケティングって難しいですね笑。