GalaxyNote8のSideSyncをリモートデバッグに使う


毎回、実機を手元に持ってきてMacに繋いでデバッグしたり、画面を操作してデバッグするのが面倒くさいので考えました。
エミュレータとほぼ同じ感覚でMacの画面上でデバッグできます。

初回準備

初回だけ、2回目からは不要

Qi対応の無線充電器を用意(おすすめ)

無線充電が出来ると置くだけで充電されるので、楽。

WiFiは充電時のみ常時接続にする(おすすめ)

Note8で「設定」⇨「接続」⇨「WiFi」⇨「詳細設定」⇨「スリープ中にWi-Fi接続を維持」をタップし、「充電時」にする

WiFiのIPアドレスを固定する。1


Note8で「設定」⇨「接続」⇨「WiFi」⇨「接続中のSSID」をロングタップ⇨「ネットワーク設定を管理」⇨「IP設定」を「静的」に変更して、任意のIPアドレスを入力2

SideSyncのインストール

Note8と、macOSにインストール3

SideSyncの接続設定

macOSとNote8のSideSyncを起動し、同じWiFiに接続していれば、SideSync(MacOS)の画面にNote8が表示されるはず
SideSyncの指示に従って接続設定する

ADBのリモートデバッグ設定

Note8をUSBで接続して、下記のコマンドをmacOSで実行

IPやポートは環境に合わせて置き換え

$ export PATH=$PATH:/Users/kogahirotaka/Library/Android/sdk/platform-tools # AndroidSDKのツールをパスに追加
$ adb tcpip 5555 # PCのポート待機を設定、5555〜5585までの任意
$ adb connect ${Note8のIPアドレス}:5555 # Note8に5555で接続

ADBのリモートデバッグ接続確認

USBを抜いた後に、下記のコマンドでNote8が表示されることを確認

$ adb devices # デバック端末リスト表示(確認用)

接続方法

2回目以降の接続方法、Qiの上に事前に置いておけば手元に無くても良い。

  1. Qiの上にNote8を置く(充電中になるので、WiFi接続される)
  2. adb tcpipとadb connectで接続

    $ adb tcpip 5555
    $ adb connect 192.168.10.88:5555
    
  3. adb shellでNote8のSideSync起動

    $ adb shell monkey -p "com.sec.android.sidesync30" -c "android.intent.category.LAUNCHER" 1 # SideSync起動
    
  4. AndroidStudioでデバッグ実行

  5. SideSyncの画面上でデバッグ対象のアプリが起動

  6. 使い終わったら、adb disconnectで切断

    $ adb disconnect # PCポート切断
    $ adb usb # USBモードへ
    

最後に

SideSyncアプリがデバッグ接続に対応してくれると、もっと接続が簡単になりそう


  1. ルータ側でMacアドレスを指定するIP固定もあり 

  2. デートウェイやDNSはデフォルトのままで良いはず 

  3. macOS版はインストール後に「システム環境設定」⇨「セキュリティとプライパイシー」⇨「プライバシー」⇨「アクセシビリティ」⇨「鍵をクリック」して、「SideSync」を許可する。(再インストール後も行う)