MBA勉強ノート


グロービス経営大学院の「MBAマネジメント・ブック」を読みながらメモをまとめてみた。

※MBAとは:Master of Business Administrationの略称で、経営学修士号を意味

経営戦略

経営理念

企業の存在意義や使命を、普遍的な形で表した基本価値観

ビジョン

経営理念で規定された経営姿勢や存在意義に基づき、ある時点までに「こうなっていたい」と考える到達点、つまり自社が目指す中期的なイメージを、投資家や従業員や社会全体に向けて示したもの

戦略レベル

  • 全社戦略 : どの事業領域(事業ドメイン)で戦い、何を競争力の源泉とし、どのような事業の組み合わせ(事業ポートフォリオ)を持ち、どのように経営資源を各事業に配分するか決定する
  • 事業戦略 : 個別の事業分野において競争に勝ち抜くための戦略を考える
  • 機能戦略 : 事業戦略を実現させるための施策を機能別に落とし込み、機能別の視点から戦略をいかに実施していくか考える

全社戦略

  1. ドメイン
  2. コア・コンピタンス
  3. 資源配分

1どこで戦うのか「戦う土俵」を決め、2そこで他社より優位に立てる能力を発揮し、3その優位性を維持・発展できるように経営資源を配分すること

コア・コンピタンス

  1. 模倣可能性
  2. 移転可能性
  3. 代替可能性
  4. 希少性
  5. 耐久性

事業ライフサイクル

  1. 導入期
  2. 成長期
  3. 成熟期
  4. 衰退期

ポートフォリオ・マトリクス

  • プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM):事業を、市場成長率、相対マーケットシェアから「花形」「問題児」「金のなる木」「負け犬」に分ける
  • ビジネス・スクリーン(GHのポートフォリオ):事業地位、業界の魅力度から高・中・低に分ける

アンゾフの事業拡大マトリクス

市場浸透後
 └ 新製品投入(製品開発)
 └ 市場拡大(市場開発)
 └ 新市場における新製品の投入(多角化)


事業戦略

競争優位を築くための基本戦略
  1. コストリーダーシップ戦略:競合他社より低いコストで実現
  2. 差別化戦略:業界の中でユニークだと見られる何かを創造
  3. 集中戦略:特定の顧客層、製品、市場に経営資源を集中させること

外部環境分析

マクロ環境分析

  • 政治 (Politics)
  • 経済 (Economy)
  • 社会 (Society)
  • 技術 (Technology)

⇒PESTと呼ばれる

3C分析

  • 市場(顧客) (Customer)
  • 競合 (Competitor)
  • 自社 (Company)

SWOT分析

内部環境分析
  • 強み
  • 弱み
外部環境分析
  • 機会
  • 脅威

業界分析、業界構造と「5つの力」

  1. 新規参入の脅威
  2. 代替品の脅威
  3. 買い手の交渉力
  4. 売り手の交渉力
  5. 業界内の協業他社

4つの事業タイプ

  1. 特化型事業:やり方により儲かる
  2. 規模型事業:大きないと儲からない
  3. 分散型事業:大きくなれない
  4. 手づまり型事業: 誰も儲からない

バリューチェーン(価値連鎖)

  • 支援活動:人事、経理、技術開発などの間接部門
  • 主活動:購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、アフターサービス

競争上の地位

  • リーダー
  • チャレンジャー
  • ニッチャー
  • フォロワー

CSR(Corporate Social Responsibilty)

企業は、広く社会全体に対しても「社会的責任」果たという考えが広まっている。

  • 法令遵守(コンプライアンス)
  • 環境対策
  • 障害者雇用
  • 貧困撲滅支援

マーケティング

マーケティング・プロセス

  1. 環境分析と市場機会の発見
  2. セグメンテーション(市場細分化)
  3. ターゲティング(標的市場の選定)
  4. ポジショニング
  5. マーケティング・ミックス(4P)
    Prodcut(製品)、 Price(価格)、Place(流通)、Promotion(コミュニケーション)
  6. 施策の実行と評価

顧客タイプ

  1. イノベーター(革新者)
  2. アーリー・アダブター(初期採用者)
  3. フォロワー(初期大衆)
  4. レイト・フォロワー(後期大衆)
  5. ラガード(採用遅滞者)

AIDAモデル

  • 注意(Attention)
  • 興味(Interest)
  • 欲求(Desire)
  • 行動(Action)

レピュテーション(評判)

アカウンティング

アカウンティングの目的

財務会計

  • ステークホルダー向け
  • 経営成績、財務状態、その他感心事

管理会計

  • 経営者向け
  • 予算、原価計算

税務会計

  • 税務当局向け
  • 納税申告書

財務諸表

  • 損益計算書(P/L):利益を段階的に表したもの
  • 貸借対照表(バランスシート):決算期時点で資産内容を明らかにしたもの
  • キャッシュ・フロー計算書:現金の増減を整理したもの

5段階の利益

  1. 売上総利益(売上高 - 売上原価)※別名:粗利益
  2. 営業利益(1 - 販売費および一般管理費)
    営業担当者の人件費や広告費や、販管費を差し引いた利益
  3. 経常利益(2 + 営業外収益 - 営業外費用)
  4. 税金等調整前当期純利益(3 特別利益 - 特別損失)
  5. 当期純利益(4 - 法人税・住民税および事業税 - 少数株主利益)

総合分析力:ROA・ROE

ROA(Return On Assets:総資産利益率)

利益 ÷ 総資産

  • 総資産から利益をどれだけ出しているのかを分析。
  • 企業の総合的な事業活動の利益率を示す

売上高当期純利益率

当期純利益 ÷ 売上高

総資産回転率

売上高 ÷ 総資産
総資産を使ってどれだけ売上を達成したか

ROE(Return On Equity:自己資本利益率)

当期純利益 ÷ 自己資本

  • 投下資本に対する利益率
  • 株主の投資がどの程度リターンを生み出したか

財務レバレッジ

総資産 ÷ 自己資本

別編

組織行動学と人的資材管理

組織行動学(OB)

個人の取り組みで動かす

  1. 個人、集団、組織
  2. 認識、行動

人的資源管理(HRM)

企業の仕組みで動かす

  1. ヒューマンリソースポリシー
  2. 組織構造
  3. ヒューマンリソースシステム(人員配置、報酬、評価、能力開発)
  4. 組織文化