AzureでLinux VMをリソースマネージャから作成する方法


背景

Azure上で仮想マシン(以下VM)を作成する際、従来までの「クラシック」方式と
「リソースマネージャ」方式(以下RM方式)の2つが選べるようになっています。

クラシック方式とRM方式では、作成方法も、
VMのリソース群も、設定方法も異なります。
そのため、今までクラシック方式でVMを作成していた人は、
RM方式でVMを作成しようとすると戸惑うことが予想されます。
(私は戸惑いました)

AzureでVMを作るのはその高額さ故なのか、
あまり巷に情報がないという欠点があったりします。

というわけで、RM方式でのVMの作成方法、作成されるリソースや
設定方法についてまとめました。

なおUbuntuであることに深い意味はありません。
VMの作成自体はCentOSでも変わりませんが、
AzureのおすすめVMはUbuntuですぐ出てきたというだけの理由です。

VMの作成方法

今回のVM作成はポータル上で行います。
そのうちAzure Powershellから作れるかも試してみたい。

大まかに以下の流れで作成できます。

  1. ポータル初期画面左上、「+ 新規」からMARKETPLACEを開く
  2. Virtual Machines -> 任意のLinux VMイメージを選択
  3. 「デプロイ モデルの選択」でリソースマネージャーを選択して「作成」
  4. 「基本」タブ、必要事項を入力
    • サブスクリプションやリソースグループに関しての説明は割愛します。
    • 需要ありそうなら記事書きます
  5. 「サイズ」タブ、仮想マシンのサイズ(=性能)を選択
  6. 「設定」タブ、基本的には特にいじらずそのままでOK
    • 複数台構成などしたい場合はここで設定することも可能
  7. 「概要」タブ、問題がなければ「OK」ボタンでマシンを作成

作成されるリソースについて

作成したVMに関係するリソースは同じリソースグループ内に配置されます。

  • 仮想マシン
  • ネットワークインターフェィス
  • ネットワークセキュリティグループ
  • パブリックIPアドレス
  • 仮想ネットワーク
  • ストレージアカウント

仮想マシン

仮想マシンはVM本体であり、CPUやメモリ、ディスクの状態を監視したり、
サイズ、IPアドレスやDNS名など、仮想マシンを総合的に管理できます。

ネットワークインターフェイス

RM方式では、VMにIPアドレスやDNS名が割り当てられるというよりは、
このネットワークインターフェイスにIPとDNS名が割り当てられます。

ネットワークインターフェースはクラシックでは無かったリソースです。
クラシックの時に存在していたもので同様のものが何か、今一つピンときませんが、
クラシックではVMそのものにこのインターフェースが含まれていた…
というイメージかもしれません。

ネットワークセキュリティグループ

通信を許可するポートやサービスを設定するためのものです。
ファイアウォール的なものだと思えばいいかと思います。

これまたクラシックでは無かったもの…と見せかけて、
今クラシックのVMを見たら設定 -> 全般の中にありました。
前からあったかは不明ですが、少なくとも以前はこれを使わず、
同じく設定 -> 全般 -> エンドポイントを使っていました。

パブリックIPアドレス

所謂グローバルIPアドレス?
外部からのアクセスに使われるIPアドレスです。
クラシックの時は勝手にDNS名が割り当てられてましたが、
RM方式ではこのIPアドレスに対して手動でDNS名を割り当てないといけません。

このIPアドレスを前述のネットワークインターフェイスに関連付け、
外部からネットワーク、VMにアクセスできるようにします。

仮想ネットワーク

同名のものはクラシックの時からありました。
基本機能はそんなに変わらない気がするけど…

とりあえずネットワークインターフェイスを接続したりします。
1台構成だと基本的に気にしないのであんまり分かりません、ごめんなさい。

ストレージアカウント

これまた同名のものはクラシックでも存在していました。
パッと見基本機能は変わっていない気がします。

同一ストレージアカウント内に複数のディスクを作って接続したりできますが、
これまたあまり弄ったことのない機能なのでこれから勉強します…

おわりに

今回はひとまずVMの作成方法と作成されるリソースについて書きました。
次回は実際の設定方法として、主にDNS名設定と
ネットワークセキュリティグループの設定を見ていこうと思います。