Software Collections (SCL) を CentOS に入れてみた


Software Collections(以下 SCL) ってなんなの?

Red Hat が提供する最新アプリケーション(安定版)のパッケージを提供、yumの旧パッケージと共存できる、サポートは3年間、とかとかの CentOS版です。
ようするに、yum でのインストールしようとしたけど古いのしか無い場合、自分でコンパイルしたりごにょごにょしないといけないので、そういう面倒から解放されます。

SCLのパッケージ構成

SCLから提供されるパッケージは下記のとおり(2015/1/27)。
RHSCL1.2で提供されるパッケージより少ないみたい。

ソフトウェア scl パッケージ名
Ruby 1.9.3 ruby193
PHP 5.4.16 php54
Apache 2.4.6 httpd24
MariaDB 5.5.40 mariadb55
MySQL 5.5.40 mysql55
Node.js 0.10 node010
Perl 5.1.6.3 perl516
PostqreSQL 9.2.8 postgresql92
Python 2.7.5 python27
Python 3.3.2 python33

導入してみる

リポジトリの追加

yumでリポジトリを追加します。/etc/yum.repos.d/CentOS-SCL.repo が追加されます。

# yum install centos-release-SCL

パッケージのインストール

SCL のパッケージは、yum でインストールします。ここすこしだけ??って思ったの所なのが、通常のyumパッケージと SCL パッケージではインストールするパッケージ名が事なる点なのです。
SCL の perl をインストールする場合は、 yum install perl516

SCL パッケージの有効化

SCL パッケージではインストールされる場所は、 /opt/rh 以下となります。そこで scl コマンドで有効化します。
※ちなみに、scl コマンドは SCL パッケージを1つでも導入しないと使えません

下記は、シェル(bash)を起動する方法

$ perl -v
This is perl, v5.10.1 (*) built for x86_64-linux-thread-multi

$ scl enable perl516 bash
$ perl -v
This is perl 5, version 16, subversion 3 (v5.16.3) built for x86_64-linux-thread-multi

直接実行する

$ /opt/rh/perl516/root/usr/bin/perl -v
This is perl 5, version 16, subversion 3 (v5.16.3) built for x86_64-linux-thread-multi

SCL パッケージ内容

$ yum list | grep centos.alt

参考にさせて頂いたサイト

Software Collections for CentOS 6を使おう!
The Software Collections ( SCL ) Repository
【Ruby】RailsをCentOS6.5へ。苦労した..