UFTでiOSアプリを動かす


UFTのmobile add-in for local を使用し、iOSアプリを動かす際にやったことのまとめです。
UFTでiOSアプリを動かすためには、対象デバイスのUDIDが追加されたプロビジョニングプロファイルをAgentアプリに再署名する必要があります。
今回はMCEnablerを使用し、手動で再署名するパターンです。

前提

実際に使用していた環境は以下の通り
Windows7 SP1 (※たまたまWindows7でしたが、Windows10でも変わらないと思います)
・Mac OS 10.14 + Xcode 10.2 (再署名はMacでしかできません)
・UFT 14.52
・mobile add-in for local Ver.3.20
・MC Enabler

やったこと

1. Windowsに、iTunesのインストール。

iTunesの内蔵ドライバーが、デバイスを識別するために必要とのこと。

2. Windows上に存在するAgentアプリをMacにコピー

  • HP4M-Agent.ipa
  • HPMC-AgentLauncher.ipa
  • WebDriverAgentRunner-Runner.ipa
  • WebDriverAgentRunner-Runner_xcode9
  • HP4M-Agent_D.ipa*

[install path]¥server¥Agentに上記ファイルが存在します。
Mobile add-in for localをインストールすると、サービスを起動するexeも一緒に入りますので、
場所が見つけられない場合はexeファイルのプロパティを開き、パスを確認してみてください。

3. Macで、MC Enablerを解凍(Mac)

MacでMC Enablerを解凍します。
解凍すると、GUIアプリのzipもありますので、併せて解凍する。

4. Macで再署名実行(Mac)

先ほど解凍したMC EnablerのGUIアプリを起動し、再署名を実行します。
設定箇所は4箇所。設定が完了したら、[Run]ボタンで実行。

項目 概要
Original IPA 対象ファイルを指定します。(HP4M-Agent.ipaなど)
Destination 再署名後の出力先を指定します。
Provision Profile プロビジョニングプロファイルを指定します。
Certificate Name 開発証明書をリストから指定します。

エラーが発生した場合、「Verbose」にチェックを入れて再度実行してみてください。
詳細なエラーログが出力されるので、解決するかもしれません。

5. Macで再署名したAgentファイルをWindowsにコピーし、再配置

再署名したファイルをUFTがインストールされているPCに持ってきます。
再署名されたファイルは、「HP4M-Agent-Codesigned.ipa」のように出力されます。
元のファイル名と同じ名前に変更し、ファイルを上書きします。
例 : HP4M-Agent-Codesigned.ipa -> HP4M-Agent.ipa

6. 最後に

これで準備は完了です。
あとはデバイスをPCに接続すれば、認識して操作できるようになっているはず。
それでは、よい自動化を。

追記

・「2. Windows上に存在するAgentアプリをMacにコピー」に5つファイルを載せましたが、iOS 上でテストする場合は、次の3つを再署名すれば良いとのことです。
HP4M-Agent.ipa
HPMC-AgentLauncher.ipa
WebDriverAgentRunner-Runner.ipa