エンジニアのためのマネジメントキャリアパスに学ぶチーム管理者の中途採用


エンジニアのためのマネジメントキャリアパスで紹介されている、「チーム管理者の中途採用」について纏めてみました。

前提

エンジニアであろうと、マネージャーであろうと、「組織が求めているスキルの持ち主であるのか」、「組織の文化に合った人材であるか」を判断することは必要である。

確認手法

大きな問題としては、このレイヤーの候補者が果たして「結果を出せる人材」か否か、面接でのコミュニケーションの中での判断が困難なことにあります。
コミュニケーションが重要なスキルになる分野なので、面接のテクニック如何で「煙に巻かれる」可能性があります。
求めているスキルの持ち主かどうか確認するために以下の手法を使います。

1on1

  • 応募者に「模擬1on1」をやってもらう。
  • チームメンバーに1on1の相手役を務めさせ、いまチームが抱えている問題や解決したばかりの問題を提示し、問題の解決の支援を仰がせる。
  • 勤務評価の批判的な面接を行わなければならない、といったような「やりにくい場面」にどう対処するか見極める。

チームそのものに内在する「バグ」を解消できるか

  • 過去にあなたのチームのPJで遅れが出たときにどうしたか尋ねる
  • 辞めようと思っている部下を想定した模擬1on1をおこなう
  • 成績優秀な部下をどう後押しして昇進させたか
  • 部下をどの様にコーチングしたか

自身の経営哲学について語ってもらう

  • そんなものはない。と答えるよう得あれば危険信号
  • 仕事の委任はどうやっているのか?
  • 現場の最新の情報はどの様に把握しているのか?

## プレゼンテーション
- 聴衆にどう向き合い、注意をどうひきつけ、考えをどう組み立てるのかを観察することができる。

技術スキル

  • これから管理するチームのメンバーに信頼されるレベルの技術的スキルを持っていることをある程度確認する必要がある。
  • コードテストも必要に応じてやる
  • 技術的質問、デザインやアーキテクチャに関する質問を投げかける

 文化に合うかの確認

  • まず、面接官が会社の価値観を正しく理解することが必要
  • 身元紹介として、採用候補者の前職での働きぶりを徹底的に確認する。

実行に移すのが難しいものもありますが、擬似1on1などは効果的に思えますし、試しやすいのではないでしょうか。