取扱代理店が語らないRPAで最も重要な事


最近、セミナーに出席したり顧客訪問をしたりして、RPA導入済み企業の話を直接聞く機会があった。
事例として登壇したり訪問を受けたりするくらいだから、ある程度うまくいっている企業だと思われるのだが、そこで担当者が口々に話をするのは、「導入に何に最も重点を置いて検討すべきか」あるいは「(当時は検討事項を見誤ったけれども)本来何を最優先で検討すべきだったか」ということである。

導入前は、ついつい「ロボットができることの機能比較」「ロボットを開発する環境の生産性」に目が行ってしまい、これらの比較を中心に行ってしまいがちなのだが、導入してみると、本当に重要なのは「ちゃんと運用管理できるのか」であるというようにどの担当者も言っていた。

そして、これはRPA取扱代理店からはなかなか語られない話でもある。なぜなら彼らは運用管理は彼らに任せてもらって、外注費用、保守費用で継続的にお金を取りたいのが本音だからである。

運用管理をきちんと行うには、サーバ型のRPAを導入し、社内の体制 (COE) をきちんと作ってRPA適用業務や方法の統制を図り、導入開始後の継続的な外注費用を抑える必要がある。特に開発や運用が社内でできず、外注費用が削れずにコストがコントロールできなくなってしまっているケースもあるようである。

重要な事なので、もう一度書くが、RPAプロジェクトで本当に重要なのは「ちゃんと運用管理できるのか」であり、これは取扱代理店からはあまり語られない。

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