【Automation Anywhere】初回レコーディングでのみ作成できるコマンドのまとめ


Automation Anywhereでアクションリストを作成していくにはいくつかの方法が用意されています。大まかに言って、「レコーダー (記録) から始める」のか、「ワークベンチから始める」のかの2種類があります。いったん、レコーダーを終了すると、ワークベンチの画面になり、ワークベンチではコマンドを追加するか、部分的なレコーディング (Smart Recorder) を行うことが可能です。また、コマンドの中には部分的なレコーディング (Smart Recorder or Web Recorder) を実施するものがあります。つまり以下のようになります。

パターン1:

  • 初回レコーディング (Web Recorder or Smart Recorder or Screen Recorder)の実施によるコマンド群の生成
  • ワークベンチでのコマンドの追加 or 部分的なレコーディング (Smart Recorder)
    • Object Cloning コマンドやWeb Recorderコマンドでレコーディングのやり直し

パターン2:

  • ワークベンチでのコマンドの追加 or 部分的なレコーディング (Smart Recorder)
    • Object Cloning コマンドやWeb Recorderコマンドでレコーディングのやり直し

ここで「パターン1」でも「パターン2」でも全く同じアクションリストを作成できそうですが、Automation Anywhereではこの部分に癖があり、実はパターン1の初回レコーディングでしか生成できないコマンドがあります。このコマンドを生成したいと思ったら、一度TaskBotをレコーディングにより最初から新規作成して該当するコマンドを生成し、それを元のアクションリストにコピー&ペーストする処置が必要になります。

対象

  • Automation Anywhere Enterprise 11.3.2
  • Automation Anywhere Community Edition

レコーディングにより生成されるコマンド群とは?

Automation Anywhere ではレコーディングの方式は3通りあります。3種類あるのは歴史的経緯や背景となる技術の違いがあるようですが、Bot作成者は何を記録したいかによって最適な方式を自分で選んで記録することになります。

レコーダーの種類 生成されるコマンド
Smart Recorder Object Cloningコマンド
Web Recorder Web Recorderコマンド系 (Go Backコマンド、Open Browserコマンド、Extract Tableコマンド、Extract Dataコマンド、Extract Multiple Dataコマンド、Manage Web Controlsコマンド)、Loop While Web Control Existsコマンド
Screen Recorder Insert Keystrokesコマンド、Insert Mouse Clickコマンド、Insert Mouse Moveコマンド、Insert Mouse Scrollコマンド

初回レコーディングでしか生成されないコマンド

Extract Multiple Dataコマンドは、初回のWeb Recorderでしか生成されません。Webスクレイピングでデータパターンを抜き出すような場合は、新規のTaskBotを作成することになります。