未成熟な開発組織の開発/進捗/課題管理ツールを変更する(その1 事前準備)


未成熟/成熟について

前職(成熟)

開発プロジェクト規模

  • 150人程度(自分の所属する部だけで)
  • ハードも絡んだ製品だったので完全にウォーターフォール
  • 大体設計2ヶ月、実装2ヶ月、テスト2ヶ月、別部署によるテスト3ヶ月みたいなスケジュール

開発環境

  • win7(デスクトップ) + 16:9のディスプレイ2枚
  • コード管理はCVSだったりSVNだったり
  • コミニュケーションはOffice365 + Skype
  • 実装チケットや障害チケット等の管理はJIRA

タスク管理等もJIRAでチケット切って行っていた人もいた
組織が完全に固まっているので新しいツールの導入が非常に難しい状況(完全にそれで回っちゃっているので)
実装チケット、バグチケット、タスク等も全てJIRA上で管理
チケットのステータスに変化があるとoutlookにメールが飛んでくる
完全にJIRAを中心に開発が回っていた

現職(未成熟)

  • 10人程度
  • その中で実装できるのが私含めて3人
  • 組織自体はめちゃくちゃ若い(自部署全員が2018年入社)
  • 完全にweb系
  • 開発規模はまちまちなのでスケジュールもばらつき大きい
  • 直近の小規模なものであれば設計2週間、実装2週間、テスト1ヶ月(他部署による受入テスト等も含めて)みたいなスケジュール

 開発環境

  • MacBookPro + 4Kディスプレイ
  • コード管理はgithub
  • コミニュケーションはほぼSlack
  • 障害管理はredmine、実装チケットはgithubのissue

実装期間中の実装チケットはgithub issueで管理
テストで発見したバグはredmineに起票される
週一の定例でチケットの進捗確認
決まった開発フローが無いので迷走気味

変更するきっかけ

  • 上司「redmine正直イケてないし、使いづらいから乗り換えたい」
  • 私「JIRAは?」
  • 上司「この規模で使うにはちょっと高い」
  • 私「要件としては何が欲しい?」
  • 上司「進捗確認がしやすいようにガントチャートが欲しい」

う〜む、じゃあTrelloにプラグイン入れて使ってみるか…というのが始まり
Backlogとかも一応は候補だったが、Trelloの方が部内に使っている人が多く、学習コストが小さいため、最初はTrelloを選択
対象とするプロジェクトの規模は、マネージャー1人、実装3人、テストケース作成1人、要件定義〜リリースまで3ヶ月程度の小規模なもの

導入したもの

  • Trello
  • Elegantt for Trello
  • Card Color Titles for Trello
  • Agile Tools(Power-Up Tools)(生産性ポイントを使いたかった)
  • ボードには[Todo,Assign,Start,Review,Done]の5つのリストを用意
  • ラベルは[実装,実作業,テスト,バグ]を用意

ここまで作ってみて

  • ガントチャートがすぐできるのは便利
    • ただ、リストを横軸にしたガントチャートしかできないのが不便
    • メンバーを横軸にしたガントチャートを見るには有料会員しかできない?
  • バグ管理はredmineの方が優れているかも…
    • メンバーのタスク管理はTrello、バグ管理はredmineとして使い分けるのがいいかも
    • 幸い、zapierで双方向に連携ができるみたいなので、redmineで起票されたらTrelloにカード作成するみたいな感じでうまいことやれるかもしれない
  • 生産性ポイントはかなりいいかも
    • メンバーに1週間に消化できる生産性ポイントを設定することで、一人一人の力量を定量的に判断しやすくなる(かも)
    • タスクをSSS〜Fランクみたいにランク付けすることでゲーム感覚でタスク消化できるようになる(かも)

今後

これいいじゃん!って感じから、ひとまず急造した段階なので、まだ使っていない状態
来週から実際に使ってみるので、感想や改善点、ダメだった点などは別記事にまとめようと思います