"Screen Space - Overlay"なCanvasのuGUI要素が、Orthographicなカメラで3Dオブジェクトの背後に隠れてしまう


前提

  • unity: 2017.4.27f1、2018.4.0f1
  • unity Asset Store: Alpha Mask

状況

  • "Screen Space - Overlay"なCanvasに配置したAlpha Maskを施したImageが、Orthographicなカメラで3Dオブジェクトの背後に隠れてしまいます。
  • カメラがPerspectiveだと正しく表示されます。
  • Android向けにビルドして実機で実行したときに発症し、PC向けビルドでは発症しません。
    • エディタでは起きたり起きなかったりしますが、条件は特定できていません。

課題

  • カメラのOrthographic/Perspectiveに拠らず、マスクされたuGUIの画像が、3Dの前面に表示されるようにしたいです。

結論

  • Alpha Maskに含まれる2D用シェーダ(Sprites-Alpha-Mask-WorldCoords.shader)中の、"ZWrite Off"と書かれている辺りに1行追加して、"ZTest [unity_GUIZTestMode]"を加えることで解決可能です。

"unity_GUIZTestMode"は、マニュアルに記述が見つけられなかったのですが、この辺りに拠れば「Canvasのタイプに応じて適切な値になる(Screen Space - OverlayならAlways)」もののようです。

解決までに試したこと

  • unityのバージョンを変えて試しました。
  • unityのプロジェクト設定(品質やグラフィック)を色々試しました。
  • Alpha Maskの開発元に問い合わせました。
    • (解決したことも報告しましたが、記事執筆時点(2019/5/22)までには何も返信ありません。 ⇒ 5/24 返信をいただき、「次の更新に含めるかも」とのことでした。)
  • Alpha Maskのシェーダーを標準のUI用シェーダー(UI-Default.shader)と比較して、相違点をひとつずつ変更して試しました。