未経験者による転職(就職)メモ #2 そもそも論


はじめに

プログラミング未経験者が、IT業界のキラキラした面だけ見て、現実を目の当たりにし、挫折したり、諦めたりする人を多く見かけます
私はまだ働き出していませんが、就活を終えた身として、これからIT業界に来られる方に、事前に知っておいて欲しいことをまとめましたので、お目通しいただければと思います
転職が悪いとか、IT業界に挑戦するのがダメとかではありません
ギャップを少しでも減らしたいのです
また、今回の記事は、学生・社会人関係なく全体を対象としています

目次

  • キラキラした面ばかり見ないで
  • 最初から開発
  • リモートワーク
  • 満員電車回避
  • 高収入
  • IT業界の人手不足
  • そもそも…
  • さいごに

キラキラした面ばかり見ないで

「これからプログラミングスクールに行って、IT業界に入るんだ!!」「プログラミング勉強して収入あげるんだ!!」等、色々な思いがみなさんあるかと思いますが、そもそも質問ですが、あなたが思い描いているIT業界のイメージってどんなものでしょうか?

パソコンに一日中向き合ってバリバリ仕事しているイメージ?
コミュニケーションが苦手だから、黙々とコードかけるのが自分にあっていそう?
なんかかっこいい?
手に職をつけたい?

みなさんそれぞれイメージがあると思いますが、当たっているようで、当たっていません
かっこいいとかは主観なんでお好きにどうぞなんですが、例えば、「週3〜4の稼働で年収1000万円」、「フルリモートで、自分の自由な時間を確保しながら仕事」とか、いわゆる「キラキラした面」を主体で考えられている方がいたら要注意です

はっきり言います
そんな人は「稀」です

いるのはいると思います、そういう方
しかもそういう方はだいたいインフルエンサーなので、みなさんへの影響力も大きいです
その人なりのやり方をして成功を収めていますので、それを否定はしませんが、ちょっと待って欲しいのです

「目標にする」ことはいいと思いますが、業界に入ったからと言ってすぐに実現できるかというとそうではありません

最初から開発

基本的には

期待しないこと

です

とはいえ、自社・受託開発であれば、会社さんによっては可能です
かくいう私も、4月からお世話になる会社さんでは、「本来は開発からじゃないけど、開発から入れるように便宜を図る」と言っていただけました
なくはないんですが、「テスター」とかの直接開発には携わらない業務から開始することが多いようです

私が面接・会社訪問で関わったSES企業は、軒並み開発からは携われず、「テスター」「キッティング」「コールセンター」等の業務から開始するというお話でした
一事が万事ではないですが、そういう傾向にあるということを認識しておいてください

リモートワーク

結論から言います
未経験からリモートワークできる人は

「稀」

です

そもそも未経験者でフルリモートをしようと思うと相当なコミュニケーション能力が必要です
仕事のやり方一つわからないのに、OJTもOffJTも行わないのですから

もう一度言いますが、「目標にすること」はいいと思います

私の狭い見地ではありますが、初めからリモートでさせてくれる会社さんは、1社もありませんでした
短期間、例えば子供が熱出して行けないから数日はリモートに切り替える、と言った事例はいくつかの会社さんではありました

IT業界といえど今はまだそのくらいなのです

変革が多い業界ですので、特に今は新型コロナウイルスが流行っているので(2020/02/28)、徐々に対応はなされていくかとは思います
ただ、すぐにその地位をつかみ取れるかというと、ほんの一握りの人しか摑み取れないでしょう
おそらくそういう方は「IT業界」に限らず成功するポテンシャルを秘めているでしょうし、私のこの駄文も読んでいないと思います

満員電車回避

これも結論から言います
回避できる人は

半数弱

じゃないでしょうか

これには理由があって、「コアタイム」を設定している会社は、満員電車を回避しやすいからです
*「コアタイム」とは、その時間には会社に出社しておかないといけない時間帯のこと
コアタイムの設定がある会社さんは4割くらいでしたので、半数弱としました
主にベンチャー企業が多いという印象です

高収入

これに関しては完全に

自分次第

でしょうね
給与の上がり幅は他業界よりもしかしたら多いかもしれませんが
あとは、ベンチャーに入って取締役クラスになればその分報酬がつくでしょうから、そう言った面では高収入と言えるのではないでしょうか
しかし、あなたがやりたいのは「プログラミング」なんですよね?

IT業界の人手不足

はっきり言います

「実力者」の人手不足

です
業界全体の人手不足(誰でもいい)と思われがちですが、そうではありません
なので、「人手不足だから就職(転職)しやすい」なんてことはありません
かくいう私も、前職が小売で同様に人手不足なので、「あ、同じように人手不足なんだなー」と、この点は少し甘く考えていました

そもそも…

そもそも「あなたがIT業界に行きたい理由」をもう一度考えて欲しいのです
もし先に述べたような「キラキラした面」だけを見て判断しているのであれば、一度立ち止まるべきです
何度も言いますが、「目標にすること」はいいと思います
しかし、中にはIT業界に入ればそのキラキラが手に入ると勘違いしている人が多くいます

本当にあなたがやりたいことは「IT業界」で叶える(られる)ものですか?

さいごに

今回、自分が就職前提でここ半年間ほど動いていたので、就職することを前提に書きました
フリーランスに関してはわからないので、記述していません
しかし、フリーランスにしても同様のことが言えると思います

その情報の出どころはインフルエンサーだけではないですか?
実際に、働いている方に話を聞いてみましたか?

実際に働かれている方の話も、その人のその話が全てではないのは当然ですが、片鱗を見ることはできるでしょう
それが自分の思っていたものとはかけ離れている可能性があります
それを「知っている」か「知らない」かでは、就職活動におけるアクションも少しずつ変わってくるとおもいます

さいごにもう一度言います
「目標にすること」はいいと思います
IT業界に来ることを否定しているわけでも、転職を否定しているわけでもありません
あまりにも、いい面だけをみて、勘違いをしている人が多いからです
この記事で、少しでも現実を知った上で、熱意を持ってIT業界にチャレンジする人が増えることを願っています