RAD Studio Community Editionでフリーカーソル無効化アドインを使う


RAD Studio Community Editionが公開されて無料でRAD Studioが使えるようになったので、フリーカーソル無効化アドインを使うためにRAD Studio XE2でビルドします。

用意するもの

  • フリーカーソル無効化アドイン(のソースコード)
  • RAD Studio XE2
  • RAD Studio 2010(ATL用のファイルが同梱されているもの)

ATL関係のファイルをRAD Studio 2010からコピー

RAD Studio XE2(C++ Builder)にはATL関係のファイルが同梱されていないので、RAD Studio 2010のフォルダからファイルをコピーします。

  • $(BDS)\include\atl\*.*
  • $(BDS)\lib\bcbatl.lib

includeフォルダのファイルは\$(BDS)\include\windows\atl\フォルダに、bcbatl.libは\$(BDS)\lib\win32\フォルダにコピーします。

フリーカーソル無効化アドインのプロジェクトを開く

RADStudio XE2でnfcur101\Source_BCB\NFCur.cbprojを開きます。

include、libパスの設定

includeパスに\$(BDS)\include\windows\vcl\design\を追加、libパスに\$(BDS)\lib\win32\を追加します。

ソースコードの書き換え

KeyBindBase.hのAnsiStringをUnicodeStringに置換します。

ビルド

プロジェクトをビルドします。
いくつか警告が出ますが、ビルドが成功すればDLLが出来ているはずです。

DLLを任意の場所にコピー

出来上がったDLLを任意の場所にコピーします。

アドインの登録

 レジストリのHKEY_CURRENT_USER\Software\Borland\BDS\1.0\Experts
(C#Builderの場合。他の環境では適当に読み替えてください。キーが存在しない
場合は作成してください)キーの下に、新規の文字列値を作成し、名前を
「フリーカーソル無効化アドイン」(任意の名前でかまいません)、値に、
NFCur.dllのフルパスを設定してください。
 これで、対象の開発環境を立ち上げるとアドインの機能が有効になります。
(NFCur.txtより引用)

Community Edition(10.2.3)ではHKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\19.0\Expertsでした。

以上でフリーカーソル無効化アドインが使えるようになっていると思います。