C++Builder10.3 へICS V8.59 をインストール&使用までの手順


C++Builder 10.3.1 RIO Community Edition 版へ ネットワークライブラリ Overbyte ICS V8.59 を
インストールして、正常に使用可能にするまでの手順をメモ

※ ちなみに C++Buider 10.2 は、別の手順になります

・ICS V8.59 ダウンロード先 (最新版が更新されているかも)
 http://wiki.overbyte.eu/wiki/index.php/ICS_Download

インストールの準備

 D:\Lib\RadXe10\ICS_859\ フォルダを作成して、ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。

 次に C++Builder を起動し、下記のインストール用プロジェクトグループをロードする。

  D:\Lib\RadXe10\ICS_859\Install\ CB103InstallVclFmx.groupproj を使用すること

  この中には 6つのプロジェクトが 登録されているが、
  下記3つのプロジェクトのインストールが可能

・IcsCommonCB103Design.bpl
・IcsVclCB103Design.bpl
・IcsFmxCB103Design.bpl

  問題が無ければ、プロジェクトをコンパイルして、インストール出来るのだが...

インストール前の修正

  予め全プロジェクトの「すべてクリーンアップ」を実行しておく

  まず、コンパイル前に下記ファイルを修正する

   ・IcsVclCB103Run.bpl プロジェクト内
     IcsVclCB103Run.cpp を開き 下記を訂正

      訂正前: #pragma link "IcsCommonCB102Run. ~ " の部分 2ヵ所
              ↓
      訂正後: #pragma link "IcsCommonCB103Run. ~ "    2ヵ所

   ・IcsFmxCB103Run.bpl プロジェクト内
     IcsFmxCB103Run.cpp を開き 上記と同じ個所を訂正

  次に 6つのプロジェクト全てにおいて、下記手順を実施する

  (1)プロジェクトのオプションを表示する
  (2)ターゲット: すべての構成-すべてのプラットフォーム にセット
  (3)項目:「C++(共有オプション)」 を選択し、下記を変更
        「BPI/Lib出力」 :       空欄にセット
        「最終出力ディレクトリ」:  空欄にセット
  (4)項目:「Delphiコンパイラ」 -「出力-C/C++」を選択し、下記を変更
        「C/C++.bpi出力ディレクトリ(パッケージインポートライブラリ)~ 」:
                       空欄にセット

  このあと、全プジェクトをビルドした後、前項 3つのプロジェクトを1つずつインストールして
  正常に組み込まれるのを確認

Win32アプリ 開発プロジェクトでの使用方法

 使用するコンポーネント: TWSocket

 プロジェクトオプション:
   Include パスに下記を追加すること
     D:\Lib\RadXe10\ICS_859\Source\Include\103\Win32

   Library パスに下記を追加すること
     D:\Lib\RadXe10\ICS_859\Lib\Release\Win32\103

 プロジェクトに 下記2つのファイルを追加
  crypt32.lib
  cryptui.lib

   ↑

  この2つのファイルは、下記フォルダから探したファイル
   C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0\lib\win32\release\psdk\

  あとの管理が楽になるので、プロジェクトのフォルダへコピーしてから使うかな

Overbyte ICS は、Delphi、C++Builderでは歴史のあるライブラリなので、参考になれば幸いです