Bitcoin開発のロードマップ(WIP)


この記事はRoadmap to Bitcoin Developmentsを読んで簡潔にまとめます。

随時更新予定()

はじめに

Bitcoin はまだ発展途上の技術で、スケーラビリティや匿名性など、改善の余地は十分にある。Bitcoin改善のために提案・開発されている技術についてまとめてみる。

Lightning Network

トランザクションをまとめて記録するペイメントチャネルを、P2Pネットワーク化して任意のノードとやりとりできるようにしようという試み。すでにmainnetでベータ版が動いている。

  • lnd
  • c-lightning
  • eclair

など複数の実装がある。これらはBOLTという規約に基づいて実装されており(またはされるべき)、互換性がある(べき)。

Schnorr署名

複数の署名を一つにまとめることで、トランザクションサイズの縮小や攻撃者がスパムトランザクションを作成しにくくしたり、プライバシーを高めることができる。シュノア署名のBitcoinへの実装は難しいようで、数年はかかるそうです。

理論についてはこちらが詳しい。

Bulletproofs

Bulletproofsはプライバシーを改善する案で、送信者と受診者のアドレスはパブリックにしたまま、送金量を秘匿する。あまり詳しく調べてはいないが、ゼロ知識証明の一種だそう。

Blockstreamの開発者Pieter Wuille によると、Bulletproofsはまだ未熟な技術ですぐにはBitcoinに取り込まれることはないだろう、とのこと。

Confidential Transactions

送金量を、関係者にのみ閲覧できるようにする技術。準同型暗号を利用して実現される。くわしくは、こちら

BlockstreamのElementsプロジェクトではすでに実装されているが、メインネットへの追加時期は未定。

Sidechain

文字通り、Bitcoin の側鎖としてメインのチェーンと関連付けられた別のブロックチェーンをつくり、代わりにそのチェーンでトランザクションの処理などを行うアイディア。いくつかの提案がされている(Drivechain, RSK, Liquid Network)。

Drivechain

Mimblewimble

Blockstreamの開発者にある日突然onionドメインのリンクが送られてきてそこにmimblewimble論文があったとかいう中二病感満載のストーリーがある。

楕円曲線暗号をふんだんに使った理論だった気がする(うろ覚え)。
詳しくはこちら
マイニングアルゴリズムも異なるっぽい。

Githubのリポジトリはこちら

Taproot/Graftroot

まとめ

これらは互いに互換性がないものがあったりするので、ぜんぶが実装されうるわけではない。
これからも情報を追ったり、実装してみたりしてみたいですね。