作り続けるために大事なこと


この内容は 個人アプリ/サービス開発の進め方と運用、得た学び 【PR】 Lenovo Advent Calendar 2020の23日目の記事です。

自分のサービス紹介

僕は趣味で3年半程前からマンガログサービスマンガ読んだ!!を作り続けています。作り始めたきっかけは息子が1歳の誕生日を迎えたことで、それまではほぼ全部の時間を息子に使っていたので、少しずつでも自分の時間を取って何か作れないかなと思って始めました。このサービスは公開してからも既に2年半以上経っていますが、ユーザー数もPVもかなり少なくとてもメジャーと言えるサービスではありません。

作り続けているという価値

多分Qittaでバズりやすいのは短期間で多くのPVやユーザーを獲得した話だと思います。もちろん僕もそういうのは憧れるし有益な情報だと思います。長く続けてかつ流行っていないサービスの話など誰も興味ないかもしれません。それでも3年半以上、殆ど毎日家で趣味でコツコツと作り続けているのは多少なりとも価値があると思っています。今回、作り続けることについて記事(ポエム?)を書きました。

自分の好きなものを作る

僕が考える、作り続けるために大事なことは、自分の好きなものを作ることです。僕はマンガが好きです。それはもう本当に誰よりも好きです。子供の時からおこづかいの殆どはマンガに使っており自宅にはマンガが2000冊以上あったし、高校生の時から今日現在に至るまで1日1時間ぐらいはコンビニで立ち読みするのが日課だし、結婚するまでは週末はほぼマンガ喫茶に行っていたし、今でも毎日マンガアプリを読みまわっているし、大切なことは全てマンガから教わりました。マンガログサービスを作っている理由の一つは、将来的には色んなマンガ読んだランキングを作って、僕が全ての1位を独占したいというのもあります。自分の好きなものそして欲しいもの作るのは作り続けるためにはとても大事です。

自分の好きな道具で作る

次に作り続けるために大事なことは、自分の好きな道具を使うことです。毎日作り続けるのであれば、毎日作るための道具をさわることになります。僕にとって作るための道具はC#です。僕は兎に角C#が好きです。初めてC#をさわった時に一目惚れをして、それ以来ずっとC#を使っています。C#で人生が変わったと言っても大げさではなくて、C#がきっかけで勉強会を開催することになって、C#がきっかけでMicrosoftMVPに選ばれて、C#がきっかけで書籍を執筆することになって、C#がきっかけで専門学校の講師になることになって、C#がきっかけで転職することになりました。ここ10年以上自分の人生の節目には必ずC#が出てきます。C#でプログラムを書くのがただただ楽しいです。毎日使っている道具が好きな道具であることも作り続けるためにはとても大事です。

辞めないためには鈍感力も必要

好きなものを、好きな道具で作っても、作ることを辞めてしまうことはあると思います。例えば他人からの批判です。もちろん「このサービス最悪だな」というような直接的な批判は僕も経験ありません。そうではなくて、自分で批判と思ってしまうようなケースです。ようやく出来た自分のサービスを大々的にSNSで発表して、そこで一切レスがつかなかったりするだけでも、辞めてしまいたい気持ちになることはあると思います。また、他人の成功体験でメンタルが削れることもあります。つまり他の人は3ヶ月で圧倒的な成果を出しているのに、自分は1年かけてもそれ以下の成果しか出していないという事実を突きつけられるとやはり凹みます。極端に言えば悪意のないアドバイスですらそれが刃として刺さることもあると思います。冷静になって考えれば、書いたことは全て被害妄想ですが、他人の評価や成功は気にしないと思える能力、ある種の鈍感力は作り続けるためには意外と大事だと思います。

作り続けるための明確な目標をもつ

さて、作り続けることでやることは増えていきます。実際僕も最初の目標である、サービスを公開してからの方がやりたいことはずっと増えました。ある程度作り続けた時に、さらに続けるために大事なことは明確な目標を持つことです。僕も作り出した時は考えていなかった大きな目標を決めました。現在僕のサービスには20万冊以上のマンガのページがあります。これはマンガサービスの中でも多い方だと思います。しかし世の中にはまだまだ沢山のマンガがあります。例えばマンガ出版社であっても、その会社が出したマンガの全情報は載っていません。出版社にも依りますが、絶版したマンガはHPからも外してしまうケースが殆どです。紀伊国屋書店やAmazonなどは絶版になったマンガも乗っていますが、それでも全部ではありません。全てのマンガを載せているサイトは現状どこにもないと思います。僕の目標は「世の中の全てのマンガの情報が載っているサービスを目指す」です。

作り続けることで得られるものは沢山ある

使う人が少なくても、世の中で話題になっていなくても作り続けることで得られるものは沢山ありました。僕はこのサービスを作るまでWebの実務経験がほぼありませんでしたが、今ではクライアント、サーバ、クラウドまで一通りのことは分かります。Qittaで軽くバズったこともあります。最近ではモブプロでの定期ミーティングみたいなこともやっていてアドバイスをくれる友人も増えました。その内PVやユーザー数のアップにも注力して、またそういう記事も書ければと思います。作り続けていれば必ず目的を叶えられるとは言いませんが、少なくとも続けることは目的を叶えるための最も確実な方法だと思います。

まとめ

最後にここまで書いてきて何ですが、個人開発において作り続けることが一番大事なことではないと思います。大事なことは自由であることだと思います。いつ始めても、またいつ辞めても良い。作り続けても良い。その自由こそが個人開発において一番大事なことだと思います。だからこそ、もし作り続けるのであれば、出来れば自分の意思以外の要因で辞めない方が幸せだと思います。もし今回の記事が誰かにとって作り続ける一つの要因になったのであれば嬉しいなと思います。