RIPとは


RIP

  • Distance Vectorアルゴリズムを採用
  • メトリックを用いた経路制御の範囲
  • IGPの一つとして位置付け
  • 動的経路制御プロトコル
  • 距離情報としてメトリックを使用する(Adress15まで送信する)
  • 定期的にブロードキャストを繰り返す (30sec間隔で更新メッセージをブロードキャストする)

IGPとは?
IGP 【 Interior Gateway Protocol 】

IGPとは、インターネットのように複数の独立したネットワークを接続したTCP/IPネットワークにおいて、ネットワーク間の経路情報を通信機器間で交換する手順を定めたプロトコル(通信規約)の総称。RIPやOSPF、IGRP/EIGRP、IS-ISなどがよく知られる。
IT用語辞典より
メトリックとは?
メトリック 【 metric 】
メトリックとは、測定基準、距離、計量(の)、メートル法の、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、対象の属性や状態を一定の基準に基づいて測定したり数値化したものを指すことが多い。
IT用語辞典より


Distance Vector

  • Distance距離(ルータを超えた) Vector方向(パケット送信)により最適なルートを決定するアルゴリズム
  • ホップ数で最適なルートを決定する。
  • 隣り合うネットワーク情報をルータ間で交換 (ルータ間では定期的にルーティングテーブル全体を交換し合うことでリモトネットワークの経路情報を受信する)

ホップ数とは?

ホップ数 【 number of hops 】
ホップ数とは、通信ネットワーク上で通信相手に到達するまでに経由する転送・中継設備の数のこと。相手までの距離や経路の長さを表す指標としてよく用いられる。
IT用語辞典より

ルーティングテーブルとは?

ルーティングテーブル 【 routing table 】 経路制御表
ルーティングテーブルとは、TCP/IPネットワークにおいてルータがパケットの転送先を決定するために記録しているネットワークの経路情報の一覧。宛先と次の転送先を一組にした経路を列挙したもの。
IT用語辞典より


Distance Vector アルゴリズム

1.自分が接続しているネットワーク情報をブロードキャストする
2.ルーティングテーブルを記憶する
3.ルーティングテーブル全体にブロードキャストする


ブロードキャストとは?
ブロードキャスト 【 broadcast 】 ブロードキャスティング / broadcasting

ネットワークに参加するすべての機器に同時に信号やデータを送信することを意味する。
IT用語辞典より


RIP異常動作

-ルータより180秒以内に更新情報を受信しなかった場合、その相手先ルータにおける障害発生、またはパケット情報が無効になったと見なし、これに該当する経路情報が無効化される。
-ネットワークが無効果されると隣接したルータに、無効経路となった経路情報にMetric16を送信する
-無効となった経路がルーティング・テーブルから削除されるまでには、ガベージ・コレクション・タイマーと呼ばれる120秒の期間が必要となり、120秒後にルーティング・テーブルから削除される。

ガベージコレクション 【 garbage collection 】

ガベージコレクションとは、コンピュータプログラムの実行環境などが備える機能の一つで、実行中のプログラムが占有していたメモリ領域のうち不要になったものを自動的に解放し、空き領域として再利用できるようにするもの。そのような処理を実行するプログラムを「ガベージコレクタ」(garbage collector)という。
IT用語辞典より


RIPv1 パケットフォーム

0 15 31
command Version 0
Adress Family Identfier 0
IPv4 adress
0
0
Metric

-Adress Family Identfier > Metric は25個まで繰り返し可能


スピリットホライズン(無限カウント問題)

1.シンプル スプリット・ホライズン
-送信元へは情報を送信を返さずループさせない
2.ポイズン・リバース付きスプリット・ホライズン
-送信元にMetric16を送信する
(未達であることを明示して通知)


RIPv1の問題

1.ブロードキャストによる負荷
-他のホストにも送信しているので、無駄に情報を送信し続けている
2.冗長な経路情報の更新
-30sec間隔で情報を送信し続けている
3.信頼性問題
-セキュリティ問題
4.クラスレスへの対応
-IP Adress 枯渇問題


RIPv2の特徴

1.IPマルチキャストを使用する
-224.0.0.9 を使用
2.経路情報のアナウンスはRIPv1と同じ
3.認証を導入
4.VLSMの対応
-サブネットマスクを通知


RIPv2 パケットフォーム

0 15 31
command Version 0
Adress Family Identfier Route tag
IPv4 adress
Subnet Mask
Next Hop
Metric

-Adress Family Identfier > Metric は25個まで繰り返し可能

V1 > V2 の変更と追加
0 > Route Tag / SubnetMask,Next Hop
-Route Tag (経路タグ)
-SubnetMask
経路情報のサブネットマスクを指定
-Next Hop
経路情報のネクストホップを明示できる


RIPの潜在的問題

複雑なネットワークに対応が困難になることがある