TCP/IP その1


【TCP/IP その1】

インターネットにおける事実上の標準(デファクトスタンダード)

TCP/IPは一つのプロトコルではなく、下記の複数のプロトコルの集まり。

4階層に分割されている。
各階層ごとに用途に応じて複数のプロトコルが存在している。

TCP/IPの階層構造

4層 アプリケーション層 HTTP、HTTPS、SMTP、POP3、SSHなど。

3層 トランスポート層 TCP、UDP

2層 インターネット層 IP、ICMPなど。

1層 ネットワーク インターフェイス層 Ethernetなど。

※TCP/IPは、OSI基本参照モデルと比較される。

・TCP(Transmission Control Protocol)

IPの上位プロトコルでトランスポート層で動作するプロトコル。

ネットワーク層のIPとセッション層以上のプロトコルの橋渡しをする。
UDPと比較して信頼性の高いプロトコル

・UDP(User Datagram Protocol)

トランスポート層のプロトコル。

送受信されるデータの誤りや順序の違いなどを検出する機能がない。
TCPのようにコネクションが確立しているかを確認する状態(ステート)がない、ステートレスプロトコル

・ICMP(Internet Control Message Protocol)

データ転送時の異常を通知したり、ホストやネットワークの状態を調べたりするプロトコル。
TCP/IPで補助的に利用される。

エラーが生じたり、障害が発生した場合は、このICMPを使ってエラーを通知する。
IPとともに実装される。

※pingは、ICMPを利用している。