チェックボックス検索のテストパターン(検索対象データが単一の場合)


検索条件がチェックボックス形式のときのテストパターンについて、自分の考えを纏めてみました。

前提の話

チェックボックス形式の検索条件がどういうものか、以下で説明します。

チェックボックス形式の検索条件

チェックボックス:選択可能な項目が列挙されていて、項目を選択すると選択状態となる
※(一般的には)左隣にある☐が☑となる

複数の不変の選択肢があり、複数の設定が可能なところが特徴です。

※中には、プルダウン形式で複数の設定が可能なUIとなっている場合もあります。
 チェックボックス形式と同じように考えてもよいと思います。 

検索条件が不変の選択肢の場合の多くは、検索対象も不変の場合が多いです。
そういった意味では、テストパターンは有限といえます。

注意点

複数の選択肢が設定可能な項目の場合、検索対象のデータも複数設定可能な場合があります。今回は、設定値は単一のケースを記載します。

テストパターンについて

自分は、検索条件が検索条件がチェックボックス形式のときは、一致している/していないを網羅できるようにパターンを作成しています

事前準備データ

対象項目の設定値 その他(対象に関連の無い項目)
データA [未設定] 任意
データB データ①
データC データ②
データD データ③

※データが3パターンあり、検索条件として3つのチェックボックスが表示されている場合を想定

検索結果の確認

対象項目の
検索条件
その他の
検索条件
取得結果 補足
no.1 [未設定] [未設定] A, B, C, D ①:F、②:F、③:F
no.2 ①のみ B ①:T、②:F、③:F
no.3 ②のみ C ①:F、②:T、③:F
no.4 ③のみ D ①:F、②:F、③:T
no.2 ①、② B, C ①:T、②:T、③:F
no.3 ①、③ B, D ①:T、②:F、③:T
no.4 ②、③ C, D ①:F、②:T、③:T
no.4 ①、②、③ B, C, D ①:T、②:T、③:T

 
ポイントとして、まずチェックボックス検索に限らないところでは
 ●検索条件が複数設定できる場合は、対象以外の検索条件は必ず未設定にし、試験対象に影響が出ないようにする。
  ⇒組み合わせのテストは、それぞれの対象1つずつのテストが完了してから行う。
 ●事前準備データの設定値が未設定の場合も考慮する。
 ●検索条件が未設定の場合も考慮する。
辺りを思っています。

チェックボックス検索に関連するポイントとしては、
 ●検索条件に表示されている全てのデータを用意して、各検索条件がT/Fだった場合を網羅するようなパターンとする
辺りを思っています。

注意(件数が膨大になる場合)

チェックボックス検索の場合、パターンは有限ではありますが場合によってはパターンは膨大になります。
※データがn種類あった場合、未設定を含めると
 用意可能なデータ:n+1種類
 検索条件:2^n種類
 ⇒2^n回検索を行い、その度にn+1種類のデータのヒットする/しないを確認する
そんな場合は、だいたい以下のパターンに絞って確認しています。
 ・チェックボックスが未設定の場合
 ・チェックボックスが1つのみの場合
 ・チェックボックスが複数件ONの場合
   ⇒だいたい、1/4~1/2ほど
 ・チェックボックスが全てONの場合

例:①~⑱まで、データパターンがあった場合

対象項目の
検索条件
補足
no.X [未設定] 未設定の確認
no.X ①のみ チェックボックス1つずつの確認
no.X ②のみ
no.X ①、③、⑤、⑦ チェックボックス複数の確認
no.X ②、④、⑥、⑧
no.X ⑨、⑪、⑬、⑮
no.X ①~⑱ チェックボックス全ての確認

期日やコストによって、どこまでやるか判断しています。

最後に

検索画面の試験の場合は、個々の検索条件が仕様通り動作しているかを確認した後に、それぞれの条件を組み合わせた検索についても試験を行う必要があると思っています。流れとしては、
 ①個々の検索条件が正しく動作する
 ②それぞれの検索条件を組み合わせた検索が正しく動作する
だと思っています。
⇒①の試験で個々の条件の担保を取ったうえで、②にて組合せの試験を行うなど

検索条件を組み合わせる場合の試験パターンについては、以下のページに記載しています。
複数の条件がAND条件/OR条件で繋がれているときのテストパターン
参考になれば幸いです。

あと、今回は検索対象データが単一の場合について記載しましたが、検索対象データが1データに複数設定できる場合もどこかで投稿したいと思います。