【JDLA E資格】試験形式や受験までの流れ
はじめに
JDLA E資格試験の試験形式や受験までの流れについて、まとめた記事です。
脅す意味はないですが、E資格試験は、いきなり受験できるものではありません。
正しく手順を踏めるよう、着実なスケジュールを立てましょう。
E資格試験の概要や日程、JDLA認定プログラムについて知りたい方は、まず下記をご覧ください。
JDLAのE資格説明ページ
この記事は、私が試験対策や実際に受験した経験を踏まえて、上記以外のことを補足するものです。
なお、私が受験した日程は、記事投稿時点では、2021年第1回(2021年2月20日)の一度のみです。
【2021年3月11日追記】
JDLA E資格2021#1に合格していました。
目次
試験形式
E資格試験は、web上で実施される電子テストです。
web上の画面に問題が出題され、選択肢の中からクリックして、回答する形式です。
ただし、2021年第1回までは、各試験会場まで行き、そこのパソコンで受験することになっています。
各自のパソコンから自由に受験する形式ではないので、ご注意ください。
- 試験時間:120分
- 問題数:約100問(2021年第1回は103問)
受験までの流れ
受験までの簡潔な流れを下記に示します。
1. JDLA認定プログラムの受講
2. 試験勉強
3. 受験予約
4. 当日受験
これ以降は、この流れに従って順に説明していきます。
JDLA認定プログラムの受講
E資格の受験資格は、試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了することです。
すぐに受験することはできず、認定プログラムの受講が必要です。
また、JDLA認定プログラムの種類はJDLAのホームページから確認できます。
私が調べた範囲では、受講費用、内容のレベルやボリューム、受講期間、受講形式、サポートが多少違いました。
受講費用
10万円~20万円が相場です。
内容
高校数学からやり直したい人から、深層学習だけを重点的に学習したい人まで、受講者のレベルに応じて、プランが幅広く用意されています。
いずれも、E資格対策用のプランなので、受講することがそのまま試験勉強になります。
受講期間
プランによって受講できる期間が異なります。
当然、基礎から学ぶプランの場合、試験の半年以上前から勉強する必要があるため、そのぐらいまで余裕を持つ必要があります。
深層学習だけを重点的に学習するプランの場合でも、受講可能な期日が定められています。
受講形式
2020年はコロナ感染が蔓延したため、対面形式のプランは全てありませんでした。
他には、オンライン形式(zoomなどで講師が授業する形式)やビデオ視聴形式があります。
サポート
自習でわからないことがあれば解説してくれるサポート、受験に向けた模試を提供するサポートなど、プランによって様々です。
各自で比較して、適切なプログラムを受講しましょう。
特に受講期間についてはご注意ください。
私は、2021年2月20日の試験に向けて、2020年11月1日から認定プログラムの受講と試験勉強を開始しました。
これは、開始するのが遅いケースです。
10月末時点(試験日から約4ヶ月前)で、中には受講期限がすでに過ぎているせいで、受講すらできない認定プログラムもありました。
このため、ある程度AIの知識があるから余裕という考えは甘く、認定プログラムを着実に終えられるスケジュールで臨みましょう。
試験勉強
基本的には認定プログラムを復習することですが、それ以外にも自習で補足することは必要だと思います。
ただし、下記の説明は、認定プログラムにて基礎内容をクリアしていることが前提であることにご注意ください。
私は、下記3つを用いて、試験勉強しました。
- 認定プログラムの復習
- 認定プログラムから配布された想定問題集
- E資格対策用問題集
3つ目のE資格対策用問題集とは、2020年9月に販売されたものです。
E資格対策用問題集
2021年2月時点で、恐らくE資格に特化した本は唯一これだけのはずです。
ただし、解説に誤記が多いので、上記の公式ページの訂正内容とよく見比べる必要があります。
それ以外には、下記でE資格試験に向けた参考書について解説されています。
参考記事:E資格のおすすめ参考書5選!E資格で合格するなら参考書を上手に使え!
受験予約
予約方法
2021年第1回のE資格試験は、ピアソンVUEが運営していました。
ピアソンVUEは、電子テスト用のシステム開発やサービス提供をしている会社です。
下記のピアソンVUEのE資格受験予約ページから、受験を予約できます。
ピアソンVUE E資格受験予約ページ
受験予約に関する情報は、試験日2ヶ月前の上旬に、JDLAのホームページに公開され、受験予約は"試験日約2ヶ月前"からから可能です。
試験会場・試験日時
試験会場は、テストセンターなどです。
予約時点で、2日間のうち、好きな日・時間帯・会場を選択することができます。
ただし、会場の広さの都合上、予約は先着順で座席数には限りがあるようなので、自由に選択するなら、早めの予約が必要です。
受験料
一般:33,000円です。受験料支払の手続きも予約と同時に行います。
その他注意点
また、後述しますが、受付時に政府発行の顔写真付き本人確認書類(運転免許証など)が必要です。
無い方は、申請から発行までに数日かかるため、事前に手続きし、用意しましょう。
当日受験
予約時に選択した会場で、受付します。
受付方法や厳守事項は、ピアソンVUEの下記ルールに従う必要があります。
ピアソンVUE 受付方法とルール
なお、予約時にも、この案内に関する連絡が届きます。
受付の流れを示します。
個人的には、セキュリティが厳しいと感じました。
受付開始
受付でスタッフに氏名と試験名を伝え、書類に署名します。
案内には、試験開始から15分前までには受付するように書いてあります。
私は30分前に受付を開始しました。
本人確認
まず、本人確認書類を2点提示します。
特に、政府発行の顔写真付き本人確認書類(運転免許証など)が無い方は、申請から発行までに数日かかるため、事前に手続きし、用意しましょう。
私はパスポートと社員証(顔写真付き)を提示しました。
次に、受付のカメラで撮影した後、電子署名で、本人であることが確認されます。
私物をロッカーに保管
全ての私物をロッカーに保管します。
座席に持ち込めるものは、本人確認書類(ケースから外す)、ロッカーキー、メガネ、マスク、用意されたシート・ペンだけです。
このため、ポケットの中、腕時計、スマートフォンなど、全てロッカーに保管します。
入室までの間、ただ座って待つことしか許されません。このとき、参考書などを閲覧できないため、早めに行き過ぎると暇になるので、ご注意ください。
入室
呼ばれたら、パソコンのある部屋に入室します。
入室の際はメガネをチェックされます。
また、水性ペン2本と、計算用紙としてシート1枚が渡されます。
試験開始
入室したら、ロッカーの番号に対応する座席に座ります。
パソコンのディスプレイには、氏名○○、試験名 JDLA E資格試験というように、自分用の開始画面が表示されています。
その画面に表示されているスタートボタンをクリックすると、試験画面が開きます。
それ以降は、画面の指示に従って、問題を解いていきます。
試験中
試験中、画面右上には、残り問題数と残り時間が表示されています。
また、机には呼び出しボタンがあり、押すとスタッフが座席まで来ます。
私は、計算用紙のシートが1枚しかなく、途中で足りなくなったので、ボタンを押して、スタッフの方から新しいシートをいただきました。
試験終了
試験時間を過ぎると、自動的にアンケート画面に移ります。
アンケート画面に適当に回答し終了すると、画面は真っ暗になります。
そのまま部屋を退出し、受付でスタッフにペンとシートを返却します。
ロッカーから私物を出し、ロッカーキーも返却します。
試験を終了したことについて、書類に署名します。
これで終わりなので、試験会場から退出します。
費用
下記内訳に従うと、合計費用は少なくとも約14万円です。
項目 | 費用 |
---|---|
問題集 | ¥6,000 |
認定プログラム受講料 | ¥100,000~200,000 |
受験料 | ¥33,000 |
計 | ¥139,000~239,000 |
この料金設定はなかなか高く、費用面だけの理由で、受験を諦める人は一定数いると思われます。
この"費用問題"は、E資格が十分にまだ広まっていない理由の一つだと考えていて、かなりもったいないと思います。
一方、最近の認定プログラムでは、キャッシュバックキャンペーンなども実施していたり、低価格設定のプランもあります。
企業の方は、認定プログラム受講料だけでも、教育費として部署から支援を受けると、かなり楽になるので、ぜひ交渉してみてください。
私は、認定プログラム受講料を部署に負担いただき(上司への説得が必須です)、認定プログラムから受験料の半額キャッシュバックがありました。
このため、実質的には、合計費用は24,000円となりました。
この金額だと思えば、受験してみようという気持ちは生まれやすいですね。
試験範囲
下記はJDLAのホームページから引用した、シラバスです。
応用数学
線形代数
確率・統計
情報理論機械学習
機械学習の基礎
実用的な方法論深層学習
順伝播型ネットワーク
深層モデルのための正則化
深層モデルのための最適化
畳み込みネットワーク
回帰結合型ニューラルネットワークと再帰的ネットワーク
生成モデル
強化学習
深層学習の適応方法開発・運用環境
ミドルウェア
軽量化・高速化技術
一方で、理解する上で、事実上いくつか前提となる知識があります。
これを踏まえた出題範囲については別途記事でまとめました。
E資格試験の出題範囲の分析
おわりに
E資格試験は、いきなり受験できるものではありません。
公式ページをよく確認した上で、着実なスケジュールを立てましょう。
Author And Source
この問題について(【JDLA E資格】試験形式や受験までの流れ), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/fridericusgauss/items/2427c9240591071109f8著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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