NetworkManagerの使用方法


NetworkManagerの利用方法

Linuxサーバでネットワーク設定を管理するソフトウェア。
NetworkManagerを利用することで、ファイルの編集等することなくコマンドベースでネットワークを一元管理することができる。
IPアドレスの設定、デフォルトGW、DNS、DHCPの設定など多種多様なことができる。

オブジェクト

管理コマンドであるnmcliで指定する捜査対象の種別

オブジェクト名称 役割
connection NetworkManagerの接続状況
device NetworkManagerで管理しているデバイス
general NetworkManagerの全般的な状態と動作
networking ネットワーク制御に関する全般
radio NetworkManagerラジオスイッチ

使用方法

上記の中で主に使うと考えるものはnetworking,connection,device周り。特にconnectionを元にNICの詳細な設定をカスタマイズしていくことが可能。

networking/ネットワーク制御に関する全般

# ネットワークの有効/無効化状態
nmcli networking

# ネットワークの有効化
nmcli networking on

# ネットワークの有効化
nmcli networking off

device/NetworkManagerで管理しているデバイス

  • デバイスとコネクション名は必ずしも一致する必要はない
#デバイスの状態
nmcli device status

[root@centos8 ~]# nmcli device status
DEVICE  TYPE      STATE         CONNECTION 
enp0s8  ethernet  connected     eth1       
enp0s9  ethernet  connected     eth2       
enp0s3  ethernet  disconnected  --         
lo      loopback  unmanaged     --         

connection/NetworkManagerの接続状況

  • 接続名とデバイス(NIC)の組合せ一覧
nmcli connection show

[root@centos8 ~]# nmcli c
NAME  UUID                                  TYPE      DEVICE 
eth1  30421a73-8d4d-3410-8226-66746230a0c5  ethernet  enp0s8 
eth2  93d13955-e9e2-a6bd-df73-12e3c747f122  ethernet  enp0s9 
eth0  332eb1ab-45d0-4950-a671-c511ad189653  ethernet  --    
  • インターフェイスの起動停止
#NIC起動
nmcli connection down eth0

#NIC停止
nmcli connection up eth0

その他

  • /etc/resolve.confがNetworkManagerにより更新されることを回避する方法

NetworkManagerの設定ファイル/etc/NetworkManager/NetworkManager.confに以下設定を追加してNetworkManager再起動

[main]
dns=none