VLANの設定方法


VLAN (Virtual LAN)

スイッチ上で仮想的なネットワークを作成して、ブロードキャストドメインを分割することができます。

default VLAN

工場出荷時の状態で存在しているVLANです。
工場出荷時の状態ではdefaultという名前で、変更削除することはできない特別なVLANであり、全てのポートが所属しています。
vlan IDは1となっています。

VLANの見方

Switch# show vlan
VLAN     Name       Status            Ports
1        default    active            Fa0/1,Fa0/2,Fa0/3,Fa0/4,
                                      Fa0/5,Fa0/6,Fa0/7,Fa0/8,
                                      Fa0/9,Fa0/10,Fa0/11,Fa0/12

スタティックVLAN

管理者が手動で定義し作成するVLANのことで、管理者によってポートを割り当てます。

VLANの作成

Switch(config)# vlan 2    //VLANの作成
Switch(config-vlan)# name test  //VLAN名の設定

VLANを確認してみると、作成されていることがわかります。

Switch# show vlan
VLAN     Name       Status            Ports
1        default    active            Fa0/1,Fa0/2,Fa0/3,Fa0/4,
                                      Fa0/5,Fa0/6,Fa0/7,Fa0/8,
                                      Fa0/9,Fa0/10,Fa0/11,Fa0/12
2        test       

ポート割り当て

Switch(config)# int f0/1
Switch(config-if)# switchport access vlan 2

VLANを確認してみると、Fa0/1が割り当てられていることがわかります。

Switch# show vlan
VLAN     Name       Status            Ports
1        default    active            Fa0/2,Fa0/3,Fa0/4,
                                      Fa0/5,Fa0/6,Fa0/7,Fa0/8,
                                      Fa0/9,Fa0/10,Fa0/11,Fa0/12

2        test       active            Fa0/1

アクセスリンクとトランクリンク

異なるスイッチのポートに接続している機器を同じVLANに所属させることができます。
その際に異なるスイッチ間でどのように接続するか、方法は二つあります。
一つがアクセスリンクもう一つがトランクリンクです。

アクセスリンクは同じVLAN同士をケーブルで繋ぐ

アクセスリンクはそれぞれのスイッチの同じVLAN同士をケーブルで接続するだけでよく、特別な設定は必要ありません。
しかし、この方法だとVLANの数だけ両方のスイッチのポートが埋まってしまいます。

トランクリンクは一つのポートで複数のVLAN情報を連携できる

トランクリンクを使えば、異なるスイッチの1ポートだけを使って、複数のVLAN情報をやりとりできます。

この時に使うプロトコルがIEEE802.1Qです。

Switch(config)# int f0/24
Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q   //タグのタイプを指定
Switch(config-if)# switchport mode trunk  //ポートをトランクポートに設定