ネットワークの勘どころ ~IGP編~


前回のハイライト

「あかん…ルーティングプロトコルがややこしすぎる…」

「そういう「ややこしい」プロトコルは階層的に把握するっちゅうことが大事や」

  • IGP : Interior Gateway Protocol

    • RIPv2 : Routing Information Protocol version2
    • OSPF : Open Shortest Path Fast
    • EIGRP : Enhanced Interior Gateway Routing Protocol
  • EGP : Exterior Gateway Protocol

    • BGP : Border Gateway Protocol

「わ、わかりやすい…」
「主なIGPは3つありますけど」
「どれがどう違うんです?」
「ふふふ…それはな…」
「次回のお楽しみや…!」

IGPのポイント

「よっしゃ、ほなIGPをざっくり説明していくで」
「ポイントはルーティングアルゴリズムメトリックの2つや」
「ほお」

ルーティングアルゴリズム

「まず、押さえといてほしいんがルーティングテーブルや」
「テーブル…表ですか?」
「せや」
「ルータの中には宛先IPアドレスの参照先になる宛先ネットワークと」
ネクストホップって呼ばれる、宛先までの経路上にある自分の隣接機器のIPアドレス」
「この2つが管理されとる」
「それを管理するための表がルーティングテーブルや」
「ははあ」
「ほんでルーティングアルゴリズムっちゅうんは」
「ルーティングテーブルをどう作るか、っていうルールを表しとる」
「なるほど…!」
「そのアルゴリズムがプロトコルごとに違うってことですか」
「まあそういうことや」
「具体的にはRIPv2がディスタンスベクタ型、OSPFがリンクステート型、EIGRPは拡張ディスタンスベクタ型って呼ばれるルールを使っとる」
「詳しいことはこのサイトがわかりやすいで」
「ほんまですか」
「ほな後で見ときます」

メトリック

「ほんでもう1つのポイントはメトリックや」
「これは宛先ネットワークまでの距離を表しとる」
「距離…何kmとかですか?」
「うんにゃ、そうやない」
「ここでいう距離っちゅうのはネットワークにおける論理的な距離のことや」
「具体的な算出方法はプロトコルによって違うんやけどな」
「例えばEIGRPやったら「10000×最小帯域幅(Mbps)」と「遅延(マイクロ秒)÷10」とを足して256をかけたものがメトリックになる」
「ほお」
「プロトコルによってメトリックの算出のやり方が違うんやったら」
プロトコルをまたいでメトリックを単純に比較することはできないってことですね?」
「せやな」
「そういうときは「アドミニストレイティブディスタンス」をメトリックで割るってことをするんやけど」
この記事にわかりやすく書いとるからここでは詳しくは言わんとくわ」
「ほなこれも後で見ときます」
「ありがとうございます(*´ω`)」

参考