ATOMエディタで始める、Pythonの開発環境構築


 Python IDLEでのお勉強もある程度進んでいくと、やはりまとまったプロジェクト作って、Python始める当初の目的に取り掛かりたくなってきます。
 そこで作業効率の良い開発環境を構築していきたいと思います。

 業務として取り組んでいくのであれば、ある程度ライセンス費用が掛かってもサポートを含めた開発環境IDEを導入すればよいですが、こと趣味や学習目的ではそれほどイニシャルコストをかけられません。
 よって、フリーソフト主体の開発環境構築の実録を残し、今後作業環境を広めるときの備忘録としておきたいと思います。

まずはPython3インストール

 これを入れないと始まりません。 Python3にしたのはまだまだ現役Python2.7といえど、世の中は常に更新されていて初めて現状維持。停滞宣言(サポートや今後の開発はオワ*)されたPython2.7はこれ以上深入りするべきではないとおもいますので、迷わずPython3で行きましょう。
*私見ではありませんよ!そう本に書いてあったんですってば!!!

この備忘録時点の最新はPython3.7.1でした。
Python Org

 ダウンロードとインストールについては特別なにかってことはありません。インストールしたいPCにダウンロードして管理者権限でインストールです。

インストール後の注意は、Windowsのシステム環境変数PathにPythonのインストールフォルダPathを加えておくことです。
これは後々も効いてくるので、すぐにやっておきましょう。
(私はとりあえず動くからいいやって後回しにしててはまりました)

Pythonの環境変数Pathを通して置く

 Windows10ならCortana検索で”環境変数”ってやればすぐたどり着け、「システム環境変数の編集」に進みます。
 システムプロパティが開くので、その中の”環境変数(N)...”を進み、”システム環境変数(S)”つまり上側のPathを選択して”編集(I)”に進みます。
「環境変数名の編集」が開くので、”新規(N)”に進んでPython3のインストールPathを入れます。
Windows10のデフォルトインストールであれば、
"C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Prigrams\Python\Python37-32"
かなと思います。**
一応DOSのコマンドプロンプトで、
"python"
と入力してPythonコンソールが起動すればPathが正しく通ったことが確かめられます。
ここでは特に用事がないので”exit()”と入力して抜けておきましょう。
**最後の "Python37-32" のところはPythonのインストールバージョンで変わってくると思います。

ATOMエディタをインストール

 さすがに人気言語だけあっていろいろ開発環境の選択肢がありますが、軽量であることと変な癖みたいなものは私はアレルギーなので、Pycharmはやめました。
(入れてみたものの、エディタのコード編集がVimみたいな癖があってUnix経験のない私にはエラー作業を連発するので断念です。
 Python2.7を触ってたときは、Pyscriperも導入にはよかったんですが、Python3.7はサポート外だったので断念。
 そこで軽量なのとデバッグが手軽なこととか含めてATOMエディタにします。

ATOMエディタ公式
 GitHubでオープンソース化されていることを前面にだして更新しているだけあって、UIがオシャレですね。
これだけでテンションが上がります。(大事なことです!)

 公式からダウンロードしてインストールします。
 インストールするとすぐにWelcome UIが起動しますが、一度閉じたが最後、スタートメニューのどこにもATOMがありません!!!
 ググってみたら同じ事に陥る人いるものですね。(Macユーザーが多いのか実は意外と少ないヒット)
インストール先は
 ”c:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\atom\”
紛らわしいのが、このATOMエディタの環境変数ふぁいるとかは別のユーザーフォルダにネストされた".atom"てフォルダにはいっているので、最初は「あれ?実行ファイルはどこだ???」ってなりました。
atom.exeをスタートメニューショートカットにしておきます。

atom-runnerをインストール

 ATOMディタはあくまでもコードエディタで、コンパイラ・デバッガーではありません。そこでATOMエディタ内でコードを実行できるパッケージがリリースされているのでそれを導入します。
 メニューバーの"File">"Settings"に進み、左側に並ぶメニューのなかの"Install"を選択します。
すると「Install Packages」というタイトルの下、Search packagesがあるので、そこに
 "atom-runner"
と入力すればズバリな候補が出てくるのでInstallします。
まぁまず問題なく終わりますが、まだハードルがあります。

 この「runner」の使い方は、実行させたいコードをアクティブにして[Alt]+[r]です。
収量は[esc]

atom-runnerを日本語対応

 そのままではatom-runnerは日本語コードを文字化けしてしまいます。つまりUTF-8が正常に適応されていません。
 ググってみると・・・

init.coffee編集

メニューバー"File">"Init-Script"で
 init.coffee
を開き、最終行に

process.env.PYTHONIOENCODING = "utf-8";

をいれたら解決するように書かれていますが、私は変化なし。

config編集

さらに次の手順として、runnerにPythonを認識させる手順として
メニューバーの"File">"config"で
 config.cson
を開き、最終行に

  runner:
    scopes:
      python: "python"

を追加します。
さすれば日本語が・・・でない!!

Stylesheetを編集

これで最終、
メニューバーの"Files">"Stylesheet"で
Styles.less -.atom
を開き、.atom-runnerを探します
無ければ最終行に、

.atom-runner pre{
  font-family: meiryo;
  font-size: 14px;
}

を追加して、ATOMエディタを再起動すると・・・できました!

参考サイト:アフィリエイト&ウェブ制作のtips

余談:メニューバーを日本語化

個人的に、これは不要かなぁ・・・
入れましたが、停止しました。 このくらいのメニューは英語のままでも意味が分かるので。

導入方法はファイルメニューの"Files">"Setting"に進み、Installを選んでSertchで"japanese-menu"と入力すれば上位候補に出てくるのでInstallするだけです。