EC-CUBE 4 の環境を、Windows + WSL2 + Docker で構築する


Windows 10 Pro 上に、新規に EC-CUBE の開発環境を構築する機会があったのでその手順メモです。

WSL2 + Docker を使って EC-CUBE 4.0 が起動するところまでをまとめます。

試した環境・バージョンは

  • Windows 10 Pro (バージョン 1909)
  • WSL 2 + Ubuntu 20.04LTS
  • Docker v20.10.2
  • EC-CUBE 4.0.5

1. Windows に WSL2 をインストール

まずは WSL2 (Windows Subsystem for Linux) のインストールから。

Microsoft の公式サイトに詳しいガイドがありますので、その手順どおりに進めていきます。(途中、再起動が必要な箇所もありました)

Linuxディストリビューションを選択してインストールする箇所では、今回は Ubuntu 20.04LTS を選んでいます。

2. Docker Desktop をインストール

以下から Docker Desktop をダウンロード、からのインストール。

3. EC-CUBE をダウンロード

今回は GitHub の EC-CUBE のリポジトリからクローンしてきます。

Ubuntu のターミナルを開き、適当なフォルダにて以下コマンドで。

git clone https://github.com/EC-CUBE/ec-cube.git

4. Docker のビルド

EC-CUBE のフォルダに移動して、docker build します。

cd path/to/ec-cube
docker build -t eccube4-php-apache .

5. Docker の初回起動

ローカルの EC-CUBE のディレクトリをマウントしつつ、Docker を起動します。

docker run --name ec-cube -p "8080:80" -p "4430:443" -v "$PWD/html:/var/www/html/html:cached" -v "$PWD/src:/var/www/html/src:cached" -v "$PWD/app:/var/www/html/app:cached" eccube4-php-apache

これで EC-CUBE が起動しました。

ブラウザで http://localhost:8080/ にアクセスして、ストアの画面が表示されていれば成功です。

管理画面へのログインは http://localhost:8080/admin/ にて、初期ID/パスワードは admin password です。

Docker の終了は ctrl + c で。

6. 2回目以降の起動

2回目以降の起動は、以下のコマンドでOKです。

docker start --attach ec-cube

参考