Ansibleの情報収集モジュール

Ansibleで使用できるモジュールでいうとsetup、ohai、facterがありますが、当初、3つを比較してそれぞれの使い分けについて考えようと思っていました。

が・・・そもそもohai、facterがインストールされたホストに対してsetupモジュールで情報取得に行くと、ohai、facterの情報もまとめて取ってきてくれるんですね。

改めてsetupモジュールのドキュメント読むと普通に書いてありました。
https://docs.ansible.com/ansible/latest/modules/setup_module.html

ohai、facterモジュールの使用

Ansibleでよく使われるsetupモジュールは特別な操作をしなくともそのまま使用できますが、ohai、facterは管理ホストに対してパッケージをインストールする必要があります。（一般的なLinuxディストリの場合）

各モジュールで取得可能な情報

それぞれどのような情報が取得できるか、各モジュールで取得できる情報の第一階層（setupモジュールのみ第一階層だとfactsの情報しか出なかったので第二階層）を取得してみました。

今回、管理ホストにohai、facterをインストールした状態でsetupモジュールを実行しているため、ohai、facterの情報もsetupモジュールの実行結果に含まれていることが確認できます。

ohai、facterの情報は、それぞれ「ohai_」「facter_」の接頭語がついているので、どのモジュールの情報かわかりやすいですね。

情報取得方法

通常の変数を呼び出す時と同様{{ [変数名] }}で取得できます。
また、ネストされた情報は「.」で区切ることで取得できます。

例えば以下enp0s3のIPv4アドレス情報を取得したい場合、{{ ansible_enp0s3.ipv4.address }}と指定することでアドレス情報を変数として呼び出すことができます。

"ansible_enp0s3": {
(略)
    "ipv4": {
        "address": "192.168.56.130",
        "broadcast": "192.168.56.255",
        "netmask": "255.255.255.0",
        "network": "192.168.56.0"
    },

192.168.56.130