MACアドレスはなぜ分かりづらいのか?IPアドレスとの違いは?(おまけ:ドメイン名とは?)


〜投稿のきっかけ〜

某情報資格試験の参考書でこの違いが説明されていて、IPアドレスは日常生活でたまに(?)聞くけど、そもそもMACアドレスってほとんど意識しない(見ない)なと思ったので、なぜそのような認識のズレがあるのか、最近学習を始めた方、これから学習を始める方にもわかるようざっくりとまとめてみました。

また今回が初投稿で、Markdown記法を使うのも初めてなので、その練習も兼ねています。

〜MACアドレスとIPアドレスの違いをそれぞれ一言で表すなら〜

MACアドレスは、物理アドレス

IPアドレスは、インターネット上のアドレス

みたいな感じですが、ざっくりし過ぎてるのでもう少し掘り下げます。

どちらもデータのやりとり(通信)に必ず必要なものです。

〜その前に英語の意味は?〜

  • MACアドレス

    MACは、「Media Access Control」の略。

    日本語だと「媒体アクセス制御」(のアドレス)。(訳した方が難しい(笑))

    某りんごのPC某ファストフード店とは関係ありません。

    (ちなみにPCの方のMacは、'Macintosh(マッキントッシュ)'の略(りんごの品種名のスペルを一部変えたもの)らしいです。)

  • IPアドレス

    IPは、「Internet Protocol」の略。

    日本語にするなら、そのまま「インターネットプロトコル」です。。

    (ちなみにプロトコル(Protocol)は、「約束事」みたいな意味で、インターネット関連の話ではよく出てきます。)

    無理やり訳すなら、「インターネットの約束事」(のアドレス)とか。

〜MACアドレスはなぜ分かりづらいのか?現実世界に例えるなら(本題)〜

現実世界で例えるなら、どちらのアドレスも「住所」のようなものです。

共通して言えることは、「送り元(送り主)」と「送り先(宛先)」が必要だということです。

その違いは「郵便物」か「データ」か。

そして郵便物の場合、実は「郵便物(配達員)目線」と「人間目線」という2つの視点で考えることができます。

そこでこれらを元に、データの方の違い(=MACアドレスとIPアドレスの違い)に当てはめてみると、、、

  • 機器(データ)目線」なのが「MACアドレス」。(「郵便物(配達員)目線」)
  • 人間目線」なのが「IPアドレス」。(「人間目線」)

他のサイトでは、

IPアドレスは「最終的に、どこに届けるか」を表現するときに使います。

MACアドレスは「次に、どこに届けるか」を表現するときに使います。

また別のサイトでは、

イメージとしては、【IP アドレスは最終的に行きたい住所】、【MAC アドレスは電車の駅】と考えると良いでしょう。

のように例えられている場合もあります。

人間目線」の場合

手紙の例の戻ります。

例えば我々が、「東京」から「大阪」の友達へ手紙を送りたいとき、

手紙には、

A. 「自分の住所(東京)」と「自分の名前」(送り元)

B. 「相手の住所(大阪)」と「相手の名前」(送り先)

を書きますよね?

インターネット上で言うと、これがいわゆる「IPアドレス」になります。

つまり、IPアドレスは、

A. 「どこの」「誰(の機器)」から

B. 「どこの」「誰(の機器)」に

データを送る(通信する)のか、ということです。

郵便物(配達員)目線」の場合

また、手紙の例に戻ります。

その肝心な手紙はどのような経路で相手まで届くかというと、、、

○ 「自分の家」→

○ 「自分の近所のポスト」→

○ 「自分の近所(東京)の地域の郵便局」→

○ 「東京の大きい(中央)郵便局」→

○ 「大阪府内の大きな(中央)郵便局」→

○ 「友達の近所(大阪)の地域の郵便局」→

○ 「友達の家の郵便受け」

のような流れで進むと思います。

当然のようですが、

いきなり自分の家から友達の家の郵便受けまで手紙が移動する

わけではなく、それを配達員の方が届けてくれているからこそ、このようなルートになってるわけです。

正直、「普段そんなの意識してない(笑)」って思った方が多いのではないしょうか?

そう、つまりこれが多くの方にとって「MACアドレス」が分かりづらい理由です。

これをデータの流れ(=機器目線)で考えるなら、

○ 自分のスマホ→

○ 自分の家のNTTとかのモデム(Wi-FiルーターみたいだけどWi-Fiルーターじゃない方の機器)→

○ 自分の家のWi-Fiルーター→

...

○ 友達の家のWi-Fiルーター→

○ 友達の家のモデム→

○ 友達のスマホ

みたいな感じになってるはずです。。

(もし間違ってる場合は、つよつよエンジニアの方はそっと教えて頂けると、投稿主は泣いて喜びます。。)

MACアドレスは実は各通信機器に個別についていますが、普段はその存在すら意識しません。

というか、便利なように、意識しなくても使える仕組みになっています。

我々が現実世界で手紙や荷物を送るときに意識するのは、せいぜい、自分と相手の住所と名前ぐらいです。

手紙がどこの郵便局からどこの郵便局に送られるかなんて、

普通は「配達員の方以外は意識しない」のです。

そして、これと全く同じようなことがインターネットでも起きています。

我々は、IPアドレスを「アドレスバー」と呼ばれるところに入力するだけで良いのです。

(=自分と相手の住所と名前だけ知ってれば良い。)

(近年はインターネットやWebブラウザがかなり発達してきているので、そもそもアドレスバーに直接入力ではなく、Google等の検索欄に'それっぽい単語'を入力してお目当てのサイトに飛ぶということがほとんどだと思いますが。。)

MACアドレス全ての通信機器についている〜

一方、MACアドレスの方は、例えば、スマホ、PC、Wi-Fiルーターなど全ての通信機器についていますが、なかなか確認しづらいです。

(スマホやPCならそれぞれの「設定画面」とか、Wi-Fiルーターなら機器の裏とかを見ると確認できます。)

そして前述の通り、

MACアドレスを知らなくても、普通の人はインターネットを使う分には困らない

という仕組みになっている。

だからこそ理解しづらい(笑)。

〜どんな見た目か?(表記の違いは?)〜

  • IPアドレス0.0.0.0 〜 255.255.255.255 の間 の「10進数」表記。
    (実はIPアドレスの中身は「2進数」。)
  • MACアドレス は、 00:00:00:00 〜 FF:FF:FF:FF の間 の「16進数」表記。

(〇〇進数が気になった方は、「n進数」でgoogle先生に聞いてください(笑)。)

〜え??アドレスバーにそんな数字書いてない?? ドメイン名って何?? (おまけ)〜

IPアドレスは、今皆さんが見ているWebブラウザ(Google Chromeとか)の上の方、いわゆる「アドレスバー」と呼ばれているところに書いてあります、、、え?書いてないですか??代わりに何かアルファベットで「qiita.com」とか書いてあって、、、それは実は「ドメイン名」というやつです。

そして何とこの「ドメイン名」=「IPアドレス」なんです。

ここでは詳細は割愛しますが、

コンピュータにわかりやすい表記(数字だけ)なのが、「IPアドレス」と呼ばれていて、

IPアドレスを人間にわかりやすい表記(文字)に変換したものが、「ドメイン名」と呼ばれています。

このあたりは、DNS(Domain Name System)っていう仕組みで成り立っていますが、これも長くなるので割愛します(笑)。

一言で言うなら、

IPアドレス」=「本名

ドメイン名」=「あだ名

のようなものです。

〜まとめ〜

  • MACアドレスは、物理アドレスで「機器目線」。

    (郵便物で例えるなら「郵便物目線(配達員目線)」)

    →普段あまり意識しないので分かりづらい。

  • IPアドレスは、インターネット上のアドレスで「人間目線」。

    (郵便物で例えるなら「人間目線」)

    →何となく見たこと(聞いたこと)あるから何となく分かる。

  • どちらもデータのやりとり(通信)に必ず必要なもの

〜参考サイト〜

〜参考書籍〜