ChatworkからSlackに移行して見えた課題(とちょっと対策)


小さな企業ですが、全社でSlackを導入してから2ヶ月が経ったので、先頭に立って導入した身として反省も込めて書き記しておきます。どなたかの参考になれば。

 前提

  • 全社で15名。うち4名のエンジニアだけ以前からSlackを利用
  • ITリテラシーのレベルも様々なだが、平均はほか企業と比べて高くないと思われる
  • 役員陣は推してくれている(今回の移行は代表が最初に舵を切った)

見えた課題

スレッド機能が受け入れられにくい

はっきり言ってここが大部分の課題。

Chatworkの返信機能に慣れており、それと同じだと思ってスレッド機能を使うと痛い目にあう可能性が高い。

理由としては、

  • スレッド内の会話はスレッドをフォローしている人にしか見えない、ということが体に染みていくのに時間がかかる
  • スレッド内での会話を一度開いたあと、しばらく後で「あのスレッド見たいな〜」というときに探しにくい。(Chatworkなら辿るルート自体は明確なため、心理的ストレスは低いと思われる)

というのが大きい気がした。

(※スレッドをフォローしている人=最初の発言者・スレッドに書き込んだ人・スレッド内でメンションされた人・メニューからフォローを選択した人)

見逃しやすい

👆のスレッドの話とも関連はするが、

  • Chatworkは自分にToが来ていた場合に大きくハイライトされるのに対し、メンションされた文字列のみがハイライトされる

ため、血糖値の上がってる午後とかに何気なく見ていくとついつい「見てなかったわ…」ということがちょくちょく起こってる様子。

チャンネルのソートがChatworkと違う

Chatworkの場合は、常に更新順に並ぶが、Slackの場合は名前順、関連度順、もしくは「未読/starしたチャンネル」のみが常に表示されるという状態のため、単純な更新順の並びを維持できない。

そのため、すべてを既読にしたあと、最近の話題のチャンネルを一覧で見れなくなってしまう。
業務においては、「一回見たらもう見ない」というケースは少なく(理想ではあるが)、あとから何回も見返す機会は多いため、これは不便な場合が多い。

ためであると思われる。もちろん、長い文章だとどこにメンションされているか(つまり、どこが自分に関連している部分か)がわかりやすいため、一長一短とは思うが、チャットによる連絡が多い組織の場合は特にパッパと次々に見ていく流れの中で見逃しが発生しやすい。

事前にこうしたらいいかも

要は慣れる、というか習熟していくしかないのだと思うのだけど、👇を、

  • 事前に伝えて
  • その後も#generalとかhelpチャンネルとかを作って、定期的に投稿していく

と、よりスムーズな気がした。

特に共有したほうがいい具体的な機能/方針

  • 戻る(ブラウザバック)
    あ、さっき見たのなんだっけ に対応できる

  • スレッドのフォロー・フォローの解除
    そもそもフォローという概念があるんだと共有できる

  • アクティビティ(@から見れるやつ)
    これも見逃しと「過去ログ見たい」に対応できる


まとめ

ツールの移行とかって、時代の変化に合わせて「何から何への移行」って結構パターン化されていくので、
そういうベストプラクティスがまとまっていくとみんな幸せなんじゃないかと思いました。