IE11で「新しいAzure Portal」アクセス時に"HTML5 Storage disabled"


概要

Windows 10のInternet Explorer 11でAzureの「新しいポータル」にアクセスすると"HTML5 Storage disabled"とのエラーが表示される。ここでは、IEの詳細設定で「DOMストレージを有効にする」が無効化されている可能性と、Sysprepで展開されたWindows 8/8.1/10環境で特定ディレクトリへの権限付与が必要な可能性の2つを挙げる。

詳細

現象

Windows 10のInternet Explorer 11でAzureの「新しいポータル」にアクセスすると"HTML5 Storage disabled"とのエラーが表示される。ここから「Azure Classical Portal」にアクセスした場合、こちらは表示される。

「詳細設定 > セキュリティ > DOMストレージを有効にする」の確認

Azure Portal thinks HTML5 Storage is disabled on IE11 / Win 8.1 desktop」の以下を確認する。

You can enable local storage (aka DOM storage) in IE11 by going to Tools > Options > Advanced > Security > Enable DOM storage.

日本語環境では「詳細設定 > セキュリティ > DOMストレージを有効にする」。私の環境では、チェックが入っていた。

Sysprepで展開されたWindows 7/8.1/10のアクセス権修正

Windows 8 / Windows 8.1 / Windows 10 環境において、展開後の一部フォルダーに Low Mandatory Level アクセス権が付与されない | Ask CORE」にそって、以下を実行する。なお、これを実行したのは、私の環境が該当OS版数で、Sysprepで展開されたものと思われたため。

  1. コマンドプロンプトと「管理者で実行」で開く。
  2. 以下の3行をそれぞれ実行する

    icacls "%userprofile%\appdata\locallow\microsoft\Internet Explorer" /setintegritylevel (OI)(CI)L
    icacls %userprofile%\appdata\locallow\microsoft /setintegritylevel (OI)(CI)L
    icacls "%userprofile%\appdata\locallow\microsoft\Internet Explorer" /setintegritylevel (OI)(CI)L

私の環境では、これを実行した後に「新しいAzure Portal」を開いていたタブをリロードしたところ、エラー表示が解消された。

参考

以下の情報を参考にした。

後者は、以下のページで見つけた。


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