WWDC 2020 keynote:動画配信の視点で気になった点


AppleのWWDC 2020 (https://www.apple.com/apple-events/june-2020/ )の基調講演を見て、動画配信の目線で気になった点を簡単にまとめておきます。

Picture in Picture機能がiOSにも追加

元々、既にiPadOSでは搭載されていた機能ですが、iOS 14からiPhoneでもPicture in Pictureが使えるようになります。
ネイティブのプレイヤーを利用していれば、問題なく使えると思いますが、サービスのコンセプトやコンテンツフォルダーとの許諾の関係上、そもそも許可したくない場合なども考えられますので、注意が必要です。

iOS/iPadがApple SiliconのmacOSで動く

※SoCやらCPUの知識が乏しいため、不確かなことを書いていたらご指摘ください。

元々、昨年のmacOS Catalinaから、Mac CatalystでiPadアプリケーションをmacOSに提供することはできましたが、あくまでiPadアプリをmacOS向けに変換するものでした。

Apple SiliconはiPhone/iPadと同系のSoCになりますので、おそらくアプリの変換なく利用できるようになるはずです。

ストアの設定でmacOS向けに公開するかどうかの選択くらいはできると思いますが、macOSに対して展開した場合に

  • 権利の許諾関係に問題はないか
  • DRMが正しく動作するか
  • アプリの画面サイズはどういう扱いになるか(自由になると厄介ですね)

など、色々と検証が必要そうです。

macOSはしばらくの間、Intel系とApple Silicon系が並行して存在する

Apple Silicon搭載のMacは2020年末に発売予定で、2年間の移行期間があるようです。
移行期間の意味をどうとらえるか悩みどころですが、メジャーアップデートが2年という意味で、Intel Macのシェアがすぐ縮小するとは思えません。

同じmacOSと言えど、Intel MacとApple Siliconの挙動が完全に一致はしないのは間違いないでしょう。特にSafariでの動画再生は両方の検証をしておく必要がでてくると思われます。

参考)アップル、MacのCPUを「Apple Silicon」に。年内に最初の製品、2年で切替
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1260710.html