Apple Health ってなんなの? (スマホと健康)


スマホと健康

スマホとは何か

  • Bluetooth, Bluetooth LE
    • 無線センサー接続
  • Apple Watch, Android Watch
    • 光学センサーがついてる。腕に緑色のライトを当てて血管の血流をカメラで映して 心拍数 をとる。
    • 実は、血中酸素濃度(通常は指を挟む機械で見る)も概算で取れているらしい。iOS 14?
  • 類似アプリ

心拍計とは

競馬(競走馬)のトレーニング目的で発展。(Polar 社)

  1. 電極付きゴムバンドを胸に巻いて、心臓に近いところと遠いところの電位差で心電図をとる。
  2. 血管を撮影して血液の流量の脈動から心拍数を数える。-> Apple Watch, 腕時計式フィットネス・トラッカー
  • 1 の変形。ゴムバンドの代わりに電極をシールで貼る。
    https://www.airfit.cc

  • 心拍数がわかると

    • 運動量がわかる。(今運動中です)
    • 実際の消費カロリーが計算してわかる。
    • 心臓の異常とか、体調が劇悪なことがわかる。健康管理。
    • リアルタイムで数字が見れると、今緊張している、オーバーペースだとか、歌えるくらい余裕あるとか、吐いて気絶する直前とか数字でわかる。

ランニング(スポーツ)

NIKE+ (昔の方)

  • 靴に加速度センサーをつける。
  • 当時は iPod nano+通信ユニットか iPhone 3G + 通信ユニット
  • 歩数がわかる
  • 歩数がわかると、1歩の長さを 70cm とか設定すると、走るスピードがわかる! (マラソンのテレビ中継みたい!)
  • 音声「今 キロ 6分10秒ペースで 1.2km 走っています」
  • 未来がきた

ランニングの今

  • スマホの GPS で速度・位置がわかる。
  • どこを走ったか、何 km 走ったか。時速 何 km/h で走ったか、休憩回数、連続運動時間などがわかる。

  • アプリ

    • 独自 SNS
    • みんなに見られるため、運動習慣が続く。
    • 運動したらほめあう仲間。
    • ランニングだけでつながるリアルな友達 (同じコースを走ってる人で居酒屋行きましょう!)
  • 専用デバイス

スポーツSNS

  1. Strava
  2. NIKE+
  3. Runtastic (adidas)
  4. Runkeeper (asics)
  • フルマラソンを目指すなどの目的でコーチを有料で頼める。(安くない)
    • 言われる通りに練習すると、ちゃんとマラソンを完走できる。
    • 本に書いてあるメニューと違って、本人の数字を元にアドバイスされる。

体重計

昔 Wii のスノーボード ゲームコントローラー(バランスWiiボード)を使って、SNMP で体重が取れる体重計を作るのが日本で流行った。圧力センサーで体重が取れる。

  • 当時の応用例
    • 体重計に乗ると、自動で Twitter にツイートする。レコーディングダイエット。
    • 勝手にテキストファイルに追記される
    • Linux サーバーが SNMP probe してグラフを書く。

サービス化する発想はない。

Withings 社

フランスのスタートアップ。(2020年は Nokia が買収)
今でいう IoT

  1. 初期のヒット商品は WiFi 体重計。(2009年)
  2. 体重計に乗ると、外の web サーバーに体重をプッシュする。
  3. 家族の誰が乗ってもいい塩梅で振り分けられてグラフになる。(双子でもいないと家族で体重は被らない) 結果は web で。

乗るだけ。他に何もしなくていい。

価値が伝わらない

何がいいの?それ。

  1. WiFi なんていらない。Bluetooth でいい。
  2. なぜ外の web に飛ばすの? 家の PC に飛ばせばいいじゃない。個人情報・恥ずかしい。
  3. オムロンの方が正確! (Withings 100g 単位。オムロンは 50g単位。人間の1日の体重の変化幅は 1.5kg )
  4. オムロンは当時 USB メモリに記録。USB メモリを外して、PC の専用アプリか Excel でグラフ化。(のちに iPhone アプリ、Bluetooth 接続等改善される)
  • いくらお薦めしてもみんなオムロンを買っちゃう。

  • 「乗るだけ。」 ← 価値が伝わらない

Apple Health はハブ

  • 昔のiTunes 構想は
    • iPod は iTunes につながる。オーディオも iTunes につながる。
    • ラジオも iTunes で聴ける
    • テレビも iTunes に(Apple TV 失敗)
    • 映画も iTunes で見られる

Apple Health につながる

  • iPhone でセンサーの数字を受ける。(またはセンサーがためた1日のデータを sync する)
  • iPhone に振動センサーがある
    • 万歩計
    • 睡眠時間(iPhone をベッドに持ち込んでいるときは睡眠時間を振動で検知)
  • 運動量が管理できる。
  • 体重計がつながると毎日の体重がわかる。
  • 消費カロリーの計算は体重があると正確になる。
  • 心拍数があると運動量・消費カロリーの推定が正確になる。
  • 逆に、1日の必要カロリーもわかる。→ 運動を進める or ダイエットへ。
  • 運動量と体重推移がわかると逆算して食事のカロリーもわかる。
  • Apple Watch の補助センサーでもっと健康情報を取りたい
  • 体温計(センサー)は意外とない。

アプリも Apple Health のデータが使える

応用例

  • 自転車のパワー指標

    • 体重・時速と心拍数からワットを推定できる。本当は軸出力を測る。(自動車のトルク・馬力と同じ)
    • 出力(ワット) / 体重 = 体重の何倍ワット
    • 健康な男性は 1から 1.5倍ワット。
    • 真剣にトレーニングしている人(アマチュア アスリート)は、2.8 - 3倍ワット / 1時間
    • 人類の限界は 6.6 倍 / 1時間
    • ちなみにトレーニングしてドーピングもすると 7倍/1時間が達成できる。
    • 体重計に乗るだけで、アプリの何倍ワットは自動で計算・表示される。
    • (お父さん)「しめしめ、3.1 倍ワットが 90分維持できるようになったぞ!! これで次のレースで勝てる」
  • 他には? <- ここのアイデアが貧困。勝負する余地がある。

  • COVID-19 疑い検出?

価値は

  1. スマホを肌身離さず持って歩くと、運動量・睡眠時間がわかる。
  2. ログを集計することで、トレンドがわかる。運動不足、睡眠不足。体調管理に使える。
  • 健康な人は少ない。
  • 日本人には「半健康」な人が多い。不健康ではないけれど、運動不足 or 睡眠不足。健康とは言えない。パフォーマンスを発揮できていない。
  • 健康は大事。