【2021年版】郵便番号APIサービス比較


ECサイトで郵便番号から住所を自動入力する機能は今や必須となっていますが、自前で実装するのは非常に大変です。理由としては、日本郵便が提供しているCSVがかなりクセのある仕様となっており、そのままでは使うのは難しくなっています。また、郵便番号の件数が12万件以上あるうえ、定期的にCSVが更新されるため、メンテナンスのコストも高くなります。なので、外部の郵便番号APIサービスを利用する場合が多いと思います。私も仕事で開発しているECサイトで使用するために調査したのでまとめます。

調査したサービス

商用利用可能なものに限定しています。

料金比較

価格 料金形態 支払い方法 無料枠
zipcloud 無料 - - -
PostcodeJP ¥980〜3,400/月 月定額 クレジットカード(Stripe) あり(1日のリクエスト回数制限)
ケンオール ¥2,000/月 月定額 クレジットカード(Stripe) あり(60日無料)
api-zipcode.jp ¥500/50,000リクエスト 従量課金 クレジットカード(PAY.JP) あり(1,000リクエスト無料)

2021/03/15 時点

サービス詳細

zipcloud

http://zipcloud.ibsnet.co.jp/

郵便番号APIの世界ではかなり有名ではないでしょうか。
なんといっても無料で提供していただいています。
郵便番号CSVも独自に整理されており、加工済みのCSVもダウンロードできます。

CSV整形済 ローマ字 事業所の個別郵便番号
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PostcodeJP

https://postcode-jp.com/

料金形態が細かく別れており、目的に合わせて選択できます。
APIの機能が豊富でドキュメントもしっかりしています。リクエストレートやリクエスト回数が無制限のプランもあるので、大規模なECサイトでも安心だと思います。

CSV整形済 ローマ字 事業所の個別郵便番号
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ケンオール

https://kenall.jp/

名前のインパクトがすごいです。。例のあのファイルの名前ですね。
郵便番号データの整形にかなりのこだわりを感じます。京都市の「通り名」などにも対応しているので、正確な住所を検索したい時は安心だと思います。

CSV整形済 ローマ字 事業所の個別郵便番号
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api-zipcode.jp

https://api-zipcode.jp/

従量課金なので、使用頻度が低い場合はお得だと思います。
郵便番号が特定のエリアに該当するかを判定するAPIがあります。例えば、163-8001が東京都の新宿区以外の22区内か?のような判定ができます。ECサイトの配送エリア判定に使えるかもしれません。

CSV整形済 ローマ字 事業所の個別郵便番号
▲(一部のぞく)

おわり

郵便番号から住所検索は自前でやるのは大変なので、外部のサービスを利用した方が結果的に効率的だと思います。サービスごとに特徴があるので、一度無料枠で試してみて自分に合ったサービスを探していただければと思います。