未経験からテックキャンプを利用してエンジニアに転職した話①


はじめに

私の簡単な自己紹介をさせていただきます。

  • 20代
  • 前職は接客業で、IT業界・プログラミングは全くの未経験
  • エンジニアへの転職を考え、テックキャンプの長期転職コースで就業しながらプログラミング学習を始める
  • 半年間かけて卒業。卒業後、約半年間の転職活動を経て、SESにエンジニアとして転職をする

本記事について

この記事は、

  • 未経験からエンジニアに転職を考えている
  • プログラミングスクールまたは、テックキャンプに通おうか迷っている

方に向けた記事です。
実際に未経験から、テックキャンプに通い、エンジニアに転職した私の実体験を元に、感じたことを書いています。
あくまで、個人的な意見になりますので、参考程度に見ていただくことをおすすめします。

目次

  • テックキャンプっておすすめできるの?
  • テックキャンプってどんなプログラミングスクール?
    • 学習の進め方・学習内容の詳細
      • 基礎学習(約1ヶ月)
      • 応用学習(約2ヶ月〜2ヶ月半)
      • チーム開発(約2ヶ月半)
    • テックキャンプのメリット
    • デメリット
    • 注意すべき点
  • 結論の理由
  • 最後に

テックキャンプっておすすめできるの?

最初に、結論から述べさせていただくと、

  • チーム開発をしたい方にはおすすめですが、費用には見合っていない

これが、私の結論です。

テックキャンプってどんなプログラミングスクール?

  • 教室受講型(現在は、完全オンラインでの受講も行なっているみたいです)
  • 転職できなかった場合の返金保証あり(詳細な条件あり)
  • 転職成功率99%らしい...
  • 転職支援がある(キャリアドバイザーが専任で付きます)
  • フリーランスコースもある
  • 退職者向けの短期コース(約3ヶ月)と就業者向けの長期(約半年)コースがある
  • 学習や開発に関して、期日がある

簡単に説明すると上記のようなスクールです。詳しくは、以下のHPなどで確認してみてください。
https://tech-camp.in/expert/

学習の進め方・学習内容の詳細

※こちらでは、長期コースを例に説明させていただきます。(あくまで2019年度の内容)

テックキャンプで学ぶプログラミング言語は、主にRubyです。
一応、HTML・CSSやJavaScriptも学べますが、カリキュラムとしては少なく、最低限のことしか学べません。

Rubyを使用し、Twitterやフリマサイトのクローンアプリの作成を通して、基礎文法から、アプリとしてリリース(デプロイ)までのことが学べます。

カリキュラムは、基礎学習・応用学習・チーム開発の3つに分けられます。

学習の進め方としては、其々のカリキュラムに、終了期日が設定されており、期日に間に合うように、学習や開発を進めていきます。
そのため、自身の学習スケジュールの管理がとても大切になってきます。

基礎学習(約1ヶ月)

ここでは、HTML・CSSと演算子などの基礎文法やMVCなどのプログラミングに関する基礎的な知識をTwitterのクローンアプリを作成を通して学びます。

その後、テストを受け、合格すれば、応用学習に入れます。
テストに関しては、再テストなども用意されており、受かるだけなら難しくはありません。

ただ、この基礎カリキュラムを理解できているかどうかで、応用以降のカリキュラムの習得度は変わると思うので、少なくとも2周以上カリキュラムを進めることをお勧めします。

応用学習(約2ヶ月〜2ヶ月半)

ここでは、Gitを使用してチャットアプリケーションを作成します。
基礎学習とは違い、DBの設計からリリース(デプロイ)までを行うので、アプリ作成の一連の流れを学習することができます。

基礎学習と違う点として

  • アプリのデプロイまでが完了の定義になる
  • 機能ごとにメンターの承認が必要になる
  • オンライン上での質問が基本になる。

の3点が挙げられます。
質問・カリキュラム難易度が上がるため、自分で調べて理解することが重要になってきます。

開発終了後は、チーム開発が始まるまでの約2週間、個人アプリの作成期間になります。
ここで作成した個人アプリは、転職に使用するため、こちらの開発に時間を割けるように、早めに応用学習を終了できると良いです。

私は、開発期間がなかったため、チーム開発終了後に作成しましたが、転職活動と並行して進めたため、簡単なアプリケーションしか作成できませんでした。

チーム開発(約2ヶ月半)

チーム開発では、2~5名程のチームで大型フリマサイトのクローンアプリを作成します。
機能ごとにチームメンバーでタスクを割り振り、メンターの承諾を得ながら、開発を進めていきます。

応用学習と違う点として

  • カリキュラムがない
  • 極力メンターへの質問をしない

の2点が挙げられます。
開発の進め方からエラーの解決まで、全てチーム内で行い、一からアプリを作るため、チーム内でのコミュニケーションが重要になります。

最後に、完成したアプリを発表して、卒業。
卒業後は、転職サポートを受けつつ転職活動をするといった流れになります。

テックキャンプのメリット

私が感じたテックキャンプのメリットを挙げます。

  • チーム開発が経験できる

私が感じた最大のメリットです。チーム内で自分はどう動いたら良いのかをエンジニアになる前に学ぶことができたことは、とても勉強になりました。
また、チームメンバーとは、卒業後も定期的に連絡を取り合う仲になり、プログラミング学習・転職活動双方で、とてもお世話になりました。

  • 交友関係が広がる

教室受講型のメリット。同じ目標を持った人と話せるので、エンジニア仲間ができやすいです。教室上で、アウトプットし合う時間もあるため、情報交換もしやすいです。

  • カリキュラムがわかりやすい

操作方法から載っているため、つまづきにくい。また、解説は動画・文章共にあり、わかりやすいものが多かったです。

  • 何でも相談できるライフコーチが付く

内容に関わらず、相談できるライフコーチが付きます。
就業しながらの学習は、精神的にも時間的にも辛くなってくるので、相談に乗ってくれる方がいたことは大きかったです。
私は、退職時期や学習方法・仕事での失敗などを相談に乗ってもらっていました。

  • 自分のペースで就活できる

私の場合、キャリアアドバイザーの方から、就職活動を強要されることはなかったです。
ライフコーチ同様、何でも相談できたため、長い就活期間を支えて頂けました。

デメリット

  • 費用が高い

短期コースで、648,000円(税抜)
長期コースで、848,000円(税抜)【2020年8月現在】

他のスクールに比べて、圧倒的に高いです。
1年前に比べて、約10万円程値上がりしています。

  • 転職後、カリキュラムを観覧することができない

理由はわかりませんが、転職後はカリキュラムを見ることができなくなります。
せっかく、わかりやすいカリキュラムなのに、見れなくなるのは、大きなデメリットだと思います。

  • フロント・インフラエンジニアを目指す方には、おすすめできない

冒頭でも述べましたが、HTMLやCSSなどのフロントエンドの技術は、自分で書いて覚えろスタイルなので、Webデザイナーなどを目指す方には、おすすめできません。
また、インフラの技術に関しては、殆ど学べません。

  • カリキュラムに詳しい説明が省かれていることがある

わかりやすさを重視しているからか、カリキュラムの説明だけでは、深く理解できない用語などが多々ありました。

  • 紹介求人が少ない

基本的に、紹介される求人は東京の求人が多いです。
地方で就職を考えている方は、自己応募が中心になると思います。
※私の場合、コロナの影響もあります。

注意すべき点

  • 返金保証には、詳細な条件がある

基本的に期日に間に合わせた方が対象になります。
その他にも詳細な条件があるので、期待しない方が良いと思います。

  • 実務に即したカリキュラムではない

基本的に、見本があるものを作成していくため、実務的な開発とは異なる場合が多いと思います。
ただ、これはどのスクールでも同じだと思います。

  • 広告を信じすぎない

テックキャンプは他のスクールに比べて、広告で目にすることが多く、安心しやすいですが、実際には脱落者もそれなりにいます。
私も、転職活動を始める前までは、ここに入れば、未経験でも転職できる!なんて思ってました(笑)

  • Rubyを使用している企業は多くない

求人を探していると、PHPやJAVAの求人の方が圧倒的に多いです。

  • 転職支援に関して特別なものはあまりない

コロナの影響もありましたが、定期的な講習会や説明会などは特にありませんでした。

結論の理由

最大の理由は、費用が高いこと。
正直、もっと低価格で同じような内容を学べるスクールは他にあると思います。

ただ、私はスクールに通ってよかったと思っています。
それは、チームのメンバーやキャリアアドバイザーに恵まれたからです。
また、スクールに通っていなければ、プログラミング学習も転職活動も続けることはできず、エンジニアとして就職することが出来なかったと思います。

学習する上でしておいた方が良いと思うこと

  • カリキュラムは2週以上行う

基本的に、テックキャンプのカリキュラムは、何周かすることで理解が深まるようになっています。
1周目は、さらっと行い、2周以上行う時間を作りましょう。
具体的には、回答を見ないで、コードが書けるレベルまでいけると、理解できている目安になります。

  • アウトプットを行う

TwitterでもQiitaでも何でも良いですが、学んだことをアウトプットする習慣を付けましょう。
アウトプットすることで、学習内容が身に付くことに加えて、転職活動でのアピールにもなります。

  • コミュニケーションを積極的にとる

取らないと、教室受講型のメリットが半減します。
受講生やメンター、色々な人と情報交換することで、学習も転職活動も有利に進められると思います。
また、チームで内コミュニケーションが取れないと、チーム開発が頓挫する可能性も・・・

  • 学習時間を確保する

テックキャンプのプログラムは、結構タイトです。
学習時間の確保ができないと、どんどん遅れていきます。

  • 早めに相談する

トラブルがあれば、すぐに相談した方が良いです。
特にチーム開発では、1人の遅れが全体の遅れになります。
開発を無事に終える為にも、メンバーやライフコーチに相談しましょう。

 最後に

長くなってしまった為、転職活動に関しては、以下の記事でに書いてます。

転職活動が気になる方は、ぜひ読んでみてください。

参考記事

【テックキャンプHP】
https://tech-camp.in/expert/
【プログラミングスクール比較サイト】
https://web-camp.io/magazine/archives/10814