30代 IT業界未経験者の方向性


面接でなかなか楽しい話を聞けたので忘備録。
小規模ながら29年続いている社長さんの話。

PG(プログラマー)の寿命

35歳定年説など短寿命のイメージがある。
どんな人が長期的にPGをやっているのか。

  • 元々プログラムが好きで好きで楽しんでいる人
  • プライベートもプログラム三昧でも苦じゃない人
  • 新卒入社で勤続年数もありPGしか選択肢がない人
  • スクール卒業からPGとして長く続く人は29年やっていて見たことがない
  • フリーランスエンージェントから毎日のように単価60〜80万円(50歳付近)のPG人材案件が多く送られてくる(高単価は使えないので単価が安い方に需要)
  • スクール卒程度の中途半端なPG需要はないので大量に人が余っている(現場とのギャップ)
  • 技術について行けずに心身を病んで去っていく人、地元へ帰る人、異業種転職(年齢問わず)
  • ベンチャー企業など数年後残っている会社は少ない(事業リスクヘッジ、経営手腕が問われる)
  • リーマンショック、コロナなど経済的な打撃時の大量リストラ(あまり報道されない)

空いているポジション

  • PM(プロジェクトマネージャー)などIT知識もありマネジメントが出来てコミュニケーションが得意な人材
  • 需要が高く100万近くで募集もある
  • サーバー、ネットワーク、DB系なら年齢的に可能性があるかも

なぜPMが足りないと分かっているのに補充されないのか

  • プロジェクトがトラブったときの責任者(矢面に立たなければならない)
  • クライアントと現場、会社に板挟み(中間管理職)
  • 燃えている中に自ら進んで飛び込みたい人はいない
  • IT業界で上記の風潮があり必然的に少なくなった(コミュニケーションが苦手な人が多く残った)

30代未経験でどう動けば需要が高まるか

理想は働きながら勉強が出来ることが証明できると雇いやすい

  • 資格はあった方が良い
     LPIC101
     OSS-DB
    ここら辺を皮切りに専門的な高度資格へ派生していくイメージ

  • 継続的なアウトプットがあると安心

  • IT業界ではなく勉強したことを前職業界でPRしてIT系部署を狙う

感想

華やかなイメージで仕事を辞めてスクールへ通う人はたくさんいて、今も増え続けている。
しかし、現場とのギャップが大きく、就職してもすぐに辞めてしまう人もいる。
SE、PGを長期的に育てるなら20台前半がいい。
働きながら継続的な技術の吸収意欲が高く、資格取得やポートフォリオがある人は評価できる。
必ずこのポジションになりたいとはっきりしている人は、若ければ有利。
自分の価値を上げやすい需要あるポジションを狙うなど年齢、時間と相談して現実的なキャリア設計をしたい。
インフラ系の仕事ははっきりした形がイメージしにくいのでさらに知識を深めたい。

一企業の社長さんの話が響いたので書きました。
こんな意見もあるんだと参考になれば良いと思います。

追記、Twitterで知ったmasa-lab氏のエンジニアブログです。
https://masa-lab.hateblo.jp/entry/2019/12/25/180021
今回の社長の意見と通じるものを感じました。

感想、意見があればコメントいただければ幸いです。