転職してOracleエンジニアになった若手SEの末路


タイトルで煽ってますが、現在もOracleエンジニアとしてバリバリ業務に勤しんでおります。
結論から言いますと、勇気をもって転職という決断をして本当によかったなと思っています。この記事が、私と同じように迷走した若者の参考になると幸いです。

自己紹介

アプリ開発経験3年、Oracle経験1年目の若手SEです。
大学では電気工学系の学部であったものの、電気に興味を持てず(オームの法則くらいしか覚えていない)、4年次に情報系の研究室に配属されたことからITに興味をもち、そのまま中小SIerに就職。
そこで3年ほどアプリ開発を経験しましたが、段々と管理寄りの業務が多くなり、楽しさややりがいを見いだせず、転職を決意。元々、SEには技術力や専門性が必須だと信じていたタイプだったので、管理業務から方向性を180°変えて、DB関連業務を専門的に請け負っているSIerに転職。
インフラ経験ゼロで四苦八苦しながら頑張っている若手です。

保持資格は下記の通りです。

第2種電気工事士
Oracle Master Gold
基本情報技術者

謎資格が紛れていますが、実際に持っているので悪しからず。

なぜキャリア転職を決意したのか

自己紹介で軽く触れていますが、以前の会社ではアプリ開発をやっていました。
このままバリバリ技術を身に付けていけると思っていた矢先、年次が上がるにつれて管理寄りの業務になり、楽しさややりがいを見い出せなくなってしまいました。

管理業務が心の底から楽しいと感じる人っているのでしょうか?
楽しいと言い張る人は、必ずと言っていいほど、プロジェクトがうまくいった時の成功体験を例にだしてきます。でもそれって、管理業務自体が楽しいわけではなく、成功体験そのものの楽しさなのではないかと思います。そこらへん、皆様はどうお考えでしょうか。

年上の派遣のおじさんに指示したり、スケジュールをいじくる毎日の何にやりがいを見出せばいいのか未だにわかりません。よく、自分の上司の姿が10年後の自分の姿だ、と言われますが、私の上司はとても楽しそうに仕事をしているようには見えず、誰よりも遅くまで残業し、部下からは陰で文句を言われるような人でした。同じ末路を辿ることだけは絶対に嫌だと、同僚といつも話していたのを覚えています。

入社前の会社説明では、
「弊社は色々なキャリアパスがあり、あなたの望むキャリアを歩めます!」
みたいな宣伝をしていたのを鮮明に覚えていますが、実態はほとんどの社員が管理業務のキャリアパスに向かっていきます。多分、ポストが多い(要員が不足している)からでしょうね。ほとんどのSIerが同じような実態を抱えているのではないかと思っているのですが、どうなんでしょうか?詳しい方がいたら教えてほしいです。

当時、心の中で負の感情を抱えているだけではダメだと思い、キャリアパスの変更、案件の変更を上司に依頼したものの、「今、担当しているシステムは完ぺきに理解できたのか」「まだまだ学べることはあるはずだ」などと体のいいことを言われ、全く相手にされませんでした。
上司だけではなく部長や、執行役員、人事にまで相談しましたが、話は聞いてもらえるけれども案件の変更にまでは至らず、そのまま1年以上が経過してしまいました。
これはもう、この会社で何とかしようとするのは無理だな、、、と思ったのが転職のキッカケです。

どんな会社に転職したの?

自己紹介でも軽く触れましたが、DB関連の業務を専門的に請け負っているSIerです。
今はOracleの案件に参画していますが、会社としては他のDB案件も請け負っていて、様々なスキルを持ったすごい人たちが在籍しています。
キャリアも多様で、チューニングの専門家、Oracleしか愛せない人、SQL Serverに強い人、などなど、、、いろんなキャリアを歩んでいる人がいます。その道を究めた人が何人もいて、中には単価2XX万円なんて猛者もいるようです。

転職から1年経って感じている事

転職は大正解だったな、と強く感じています。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、まさにその通りだと思います。私は技術を巧みに操ったり、習得することに快感を覚えるので(すごくキモい)、DBの専門性を重視する今の会社に転職してからのスキルアップスピードは今までの比にならないレベルだと感じています。
自分の特性に合った会社に所属することが、ここまで変化をもたらしてくれるのか、、、と常々痛感。

あのとき、転職を決意するのは容易なことではありませんでした。不満は抱えていたものの、上司や同僚とはうまくやれていましたし、関係が崩れて気まずくなることが何よりも怖かったのを覚えています。
でも、決意できなければ今の自分はないと考えると、勇気をもって行動する選択をして心からよかったなと思います。

キャリア転向で苦労した点

アプリ(&管理業務)からインフラへの転向になったので、180°やることが変わりました。
苦労した点を挙げるとキリがないのですが、1つ挙げるとしたら、見た目はいっちょまえのアラサーなので現場でそれなりのパフォーマンスを期待されることです。もちろん、自社の人間はインフラ未経験であることを知っているので問題ないのですが、システム開発という仕事は実に多くの会社が協力して進めていくので、私の知らない専門用語をバリバリ使ってきます。

それに対してオタオタしていると「何だこいつ、、、微妙やん」みたいな顔をされるので、結構メンタルにきます。だからこそ自己学習に精がでる、というのもありますが。
とにかく他人の話についていけないことが苦痛で、情けなくなるポイントになります。キャリア転向組の宿命なのかもしれませんが、この思いをバネに勉強するしかないですね。。。

キャリア転向組に必要なこと

同じインフラ屋の同年代よりも遅れている分、自己学習で巻き返すことが最優先だと思っています。意外と、長く継続して学習しているSEって少ない印象で(完全に個人の感想)、私のようなロースキルの人間が(相対的に)専門性を高めていくことは可能だと思っています。唯一無二の専門家になるのはとても難しいですが。。。

自己学習と同じくらい、良い案件に配属されることも大事だと思っています。ロースキルの人間は簡単な案件に配属されがちなのですが、そこはヤル気を見せることで優遇してもらえると思います。
ここで言っている「ヤル気」は、ただ声を上げることではなく、資格取得などの実績でアピールすべきものだと思っています。

「資格は意味ないからやめとけ」「資格は情弱ビジネス」とか謎インフルエンサーに煽られますが、あれは極端なことを言うことでインプレッションを稼ぐ目的の発言なのでしょうか。資格取得は基礎学習にも適していますし、何よりも案件の要員を調整する側の人間に対してのアピールとして最高によい材料になります。案件の実績が少ない若手のうちは、資格取得は積極的に挑戦していくつもりです。

まとめ

結果として転職の決断は大正解でした。ただ一つ後悔があるとすれば、決断の時期が遅かったことです。
これは、私の周りの転職経験者も同じく感じていることです。ダラダラと過ごす期間が長いほど、学習のチャンスを逃すことになり、後戻りできなくなります。

転職できない理由が、周りとの関係性のような感情的なことであるのならば、今すぐに行動すべきです。転職エージェントなどのサービスを使えば無料で相談にも乗ってくれますし、手厚くサポートしてくれます。
転職のハードルは自分が感じているよりも圧倒的に低いです。人生の一大イベントのように思っている方もいるかもしれませんが、そんなことありません。転職するほうが普通の時代になりつつあります。

なんだか転職アフィリエイトの記事みたいになってしまいましたが、私がこの記事で伝えたいのは行動する事の大切さです。(Oracleの素晴らしさを伝える記事でもありません)
若輩者の拙い記事ですが、迷走中の方の参考になれば幸いです。