【具体例あり】ポートフォリオの案出しの方法【2種類の思考法】



はじめに

今日から転職活動に向けたポートフォリオの制作過程を、記事にして残して行こうと思います。

初日の今日は、案出しについてです。

ここで詰まって、なかなかポートフォリオの制作に移れない方も、結構おられるのではないかな?と思うので、そう言う方は是非、参考にして頂ければと思います。

結論から言いますと、案出しを考える際は、

  • ソリューション型思考
  • イノベーション型思考

このどちらかの思考法がオススメです。




ソリューション型思考

まず1つ目は、企業や個人が抱えてそうな問題を、ITの力で解決する、ソリューション型(問題解決型)の思考で案出しする方法です。

企業や職場の悩みを解決

簡単に言うと、今働いている企業や職場などで、人力で作業している部分をIT化するようなイメージです。

例えば僕の場合、過去に派遣で働いていた事があるのですが、シフトの提出や打刻が、毎回メールを作成して送信すると言う形でした。それで働いてる時から思っていたのが、

「メールの作成が面倒。」
「たまにメール送るの忘れてしまう。」
「原始的なやり方だな〜。」

と言う感じです。



さらに、この時は送信する側の労力しか考えていなかったのですが、この例で言うと受信側にも以下のような労力が掛かっていると考えられます。

「毎回送信される情報をエクセルなどに入力するのが手間。」
「人数が多いと、その作業だけで膨大な時間がかかる。」
「その結果、人件費が掛かってしまう。」

そこで思いついたのが、今僕がポートフォリオとして作成している、人材管理のIT化で経費削減。と言うアプリケーションです。



このように、職場の悩みを解決に焦点を当てた案出しは、仕事をしている人でしたら割と簡単に思い浮かびやすいですし、尚且つ作成したポートフォリオが良ければ、実際にそれを活用してくれる企業なども出てくる可能性が出てきます。

また、こう言うソリューション型の思考で作られたポートフォリオは、採用する企業側からみても、

「この人は問題解決のための思考力がありそう。」

と、アピールすることもできるはずなので、例えユーザがつかなかったとしても、制作する価値は高いと思います。





イノベーション型思考

そして2つ目は、これまであまりメジャーではなかった、新しい切り口のサービスを考案する、イノベーション型(革新型)の思考で案出しする方法です。

ニッチな市場で便利な機能を

簡単に言うと、「こう言う機能あったらいいな〜」と思いついた事、または求めてる人が居そうなサービスを、実際にITの力でアプリケーションとして作る感じです。

では実際に、どう言う流れてイノベーション型の思考で、案出しをすればいいのかですが、オススメはニッチ(限定的)な市場での便利な機能を考えると言う方法です。



例えば僕が思いついた中でご紹介させて頂くと、

「転売者向けに各種ECサイトの料金比較アプリケーションの作成」

「何かのアイディアを投稿して、それを実際に誰かに作ってもらう、アイディアとサービス作成のマッチングプラットフォームの作成」

「ツイッターのハッシュタグがリアルタイムでどのくらい使用されているのかわかるアプリケーション」

などになります。

(ただこれらのサービスは、他サイトの情報を取り扱ったりするので、情報の取り扱いに制限が設けられ、自由にサービスの公開が難しそう。と言うことで、お蔵入りにしました。)



また上記以外に、これまで僕が見てきたポートフォリオの具体例を挙げると、

「筋トレをしたい人と筋トレを教える人のマッチング型プラットフォーム」

「あるアプリの機能を拡張した、分析系アプリケーション」

「特定の活動をする人が集う為の、コミュニティ型プラットフォーム」

などになります。



このように、"利用する人は少ないかもしれないけど、あったら便利" と言う機能の案出しを行えば、先ほどのソリューション型の思考で案が思い浮かばない方(または大学生などで仕事をしていない方)でも、趣味や自分の好きな事で案出しが簡単にできるので、オススメです。

しかもニッチな市場を狙ったアプリは、マスな市場(不特定多数)を狙ったアプリよりも、マーケティング的にユーザが付きやすいと言う特徴もあります。

実際に、僕が知る中でもニッチな市場を狙ったポートフォリオで、転職前に既にユーザが付き、それをアピールして転職や、逆に企業からオファーをもらって、転職する事ができたなどの話をいくつか聞いた事があります。

そのため、転職と言う目標で見ても、イノベーション型の思考でニッチな市場を狙ったポートフォリオは、割と価値の高いポートフォリオになると思います。

また余談ですが、今は世界中で利用されているFacebookのアプリも、元はFacebook社の創業者でマーク・ザッカーバーグ氏の在学していた大学内だけで、実名かつ顔写真などの情報を元に学生間の交流を図ると言う、ニッチなテーマから始まったものになります。




まとめ

少し長くなりましたので、最後にまとめておきます。
ポートフォリオの案出しをする際の、オススメの思考法は以下の通りです。

  • ソリューション型思考
    • 企業や職場の悩みを解決
  • イノベーション型思考
    • ニッチな市場で便利な機能を

個人的に思うのは、社会人ならソリューション型思考で、大学生やコアなお仕事をされている方はイノベーション型思考が、オススメかと思います。

それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!





筆者:yuki|IT業界のリアルな転職事情など発信|元トップ営業マン(訪販)→未経験からエンジニア転職へ
Qiita:https://qiita.com/yuki4839
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