新卒3年目ブランクありの無職が就活した話


初めてQiita投稿します、@kabuki37です。
この記事では、エンジニアとして新卒入社した会社で約7ヶ月休職した後退職した私が、再びエンジニアとして就活をした話を書こうと思います。
拙い文章となるかもしれませんがよろしければ読んでいってください。

経歴

  • 2018年3月 某大学工学部情報工学科卒
  • 2018年4月 IT会社にエンジニアとして入社
  • 2018年12月 諸事情により休職
  • 2019年8月 復職
  • 2020年1月 諸事情により退職

なんで休職、退職したの?

プライベートでトラブルにあい、休職せざるを得なかったといった感じです。
約7ヶ月間休職し復職したものの、体調不良で断続的に欠勤が続いていたため、これ以上働くのは無理だなと感じて退職を決めました。

なんで就活始めたの?

心身ともに疲弊していたのもあり、退職後〜2020年10月まではずっと家に引きこもっていました。その間は特に就活を意識せず、ずっと寝たりひたすらゲームしたりして過ごしてました。
11月になって心身の状態が良くなり家に居るのが暇になったので、「そうだ、就活しよう」と思い立ち、就活を始めました。

ブランク持ちの就活

とりあえず情報収集と勉強を始める

就活を始めようと決めたのはいいものの転職をするのは初めてだったので、何をしたら良いのか全くわからない状態でした。とりあえず転職エージェントを頼ることにしました。また、長いブランクを少しでも埋めようとPaizaで問題を解き始めました。

11月〜12月の転職市場について

私は11月半ばから就活を始めましたが、エージェントによると例年11月〜12月は転職がしやすい時期なんだそうです。
年内に採用予算を使い切りたい、1月からは新卒の採用に力を入れたい等々の理由で、他の時期に比べると内定率が高いんだとか。全く知らずに就活を始めましたが、これは本当にラッキーだったなと思います。
ただ、コロナということもあり、全体的に勢いは落ち込み気味でした。

ひたすら履歴書と職務経歴書を送る

ふわっとした理由から就活を始めたので、特に就活の軸というものもなく、エージェントから提案してもらった企業を見て、「なんか面白そうだな」と思ったところに応募書類を送りまくる形から始まりました。一応、

  • 自社サービスを持っている
  • PHP、またはRubyで開発をしている(前職で経験した言語)
  • 私服勤務OK
  • 年収400万以上(前職と同等)
  • リモートあり(コロナ対策)

を最低条件に会社を選びました。

書類の通過率は思いの外悪くない

最終的に54社に応募書類を送りました。その中から面談や一次面接に行けたのは26社です。
個人的にブランクがある中約50%の書類通過率はまあまあ悪くないかなと思いました。
書類時点でのお見送りの理由はほぼ全てが「スキル不足」でした。
休職期間を考えると、実際に業務についていたのは1年弱なので、妥当な評価かなといった感想です。

一次面接突破率は低い

面談や一次面接を行った26社の内、面接を突破したのはわずか3社でした。約11%です。
エージェントからは一般的に一次・二次突破率は30%、と言われていたので、それと比べると低い結果となりました。
一次面接のときのお見送り理由もほとんど「スキル不足」でした。
また、私があまり軸を持たずに就活を行った結果、「志向が合わない」という理由でお見送りパターンもかなりありました。1次面接において、「なぜ転職しようと思ったのですか?」という質問はほぼ聞かれるので、やはりしっかり軸を持った活動を行ったほうが良いなと改めて感じました。

最終面接までは100%

一次面接を突破した3社は、最終面接まで行くことができました。このあたりは、自分の志向とマッチした会社に会えたからなのかなと思ってます。
この内2社から内定をいただくことができました。(落ちた1社は年収面でミスマッチが起きました)

就活を終えて

この就活を経て感じたブランク持ちの就活ポイントは5点です。

1. 休職理由はあまり詳しく話さなくてもOK

休職の理由を事細かく話す必要はありません。私も、「プライベートでトラブルがあったため」という程度で全て乗り切りました。
休職の理由を話すよりも、今は全く問題ないことをアピールする方が大事です。休職理由を聞かれた際は、さらっと流して必ず「今は全く問題ないです」といった一言を添えるといいと思います。
就活全体を通して、「体調面に不安があるため」という理由でのお見送りは1社のみでした。しっかりと、現在は就業に全く問題ないこと伝えることで、ブランクの影響を最小限に抑えることができました。

2. 転職理由にマイナスなことは話さない

当たり前ですが、どの会社も「体調不良で退職した」などと言われると、「今は大丈夫なのかな?」と不安になります。
転職理由を聞かれたらマイナスなことは言わず、「新たな分野に挑戦したいと思った」等前向きの理由を話すといいと思います。もし突っ込まれたら、「体調不良も理由の一つではあるが主な理由は別です」といった感じで受け流しちゃいましょう。

3. 何かしらの勉強をする

ブランクがあることで一番大きく影響するのは、技術面だと思います。私も前職に約2年在籍しましたが、実際実務にあたったのは1年弱でした。このあたりが大きく影響し、結果「スキル不足」が理由のお見送りが大量発生しました。
経験が浅くブランクが大きい場合、就活をするとほぼポテンシャル採用になるかと思います。その際、企業側は「休職・退職後に何かご自身で勉強されたことはありますか?」といった質問をほぼ100%を投げてきます。その対策として、何かしらの勉強をしておきましょう。
私の場合、とりあえず勘を取り戻すためにPaizaで問題を解いていました。また前から弱いと思っていたフロントを強化したいと思い、Vue.jsの勉強を始めました。簡単なTODOアプリを作ったり、他のエンジニアと共同で家計簿アプリを作ったりしました。また、個人的に興味のあったCTFの勉強も再開しました。
このように、「〇〇を勉強していてxxを作りました」と言えると良いです。「〇〇を勉強しています」のみだと、具体性がないという理由でお見送りになるパターンがあるので気をつけましょう。
ちなみに、自分が興味のある勉強も良いですが、弱いと思っている分野の勉強をすると、「あなたの強み・弱みを教えて下さい」という質問の時、弱みのネタと対策行っていますアピールができて便利です。

4. 企業研究・面接対策をしっかり行う

先程伝えたとおり、経験が浅くブランクが大きい場合は、ほぼポテンシャル採用になります。その結果、技術面を強く問われる面接というよりも、その企業にマッチしているか、本当にその企業に行きたいのかを問われる面接になってきます。いわば、新卒で就活しているのに似た状況になると言えます。
「うちにどんなサービスがあるか知ってますか?」「うちに来てどんなことがしたいですか?」「5年後10年後どういうキャリアを想像していますか?」といった面接の定番質問でも、かなり突っ込んで聞かれる場合があるので、しっかり企業研究・面接対策をしておくと安心です。

5. エージェントを頼ろう

私はとにかく何をしたらいいか全くわからなかったので、エージェント(下記参照)を頼りました。エージェントを利用することで、その時の転職市場トレンドや企業の詳しい面接情報等、自分だけでは得られない情報も得ることができるのでかなり重宝しました。
また、休職・転職理由をしっかりエージェントに話しておくことで、エージェント側から企業側にフォローを入れてもらえる場合もあります。私の場合休職理由がかなり特殊だったので、この点は本当に助かりました。
さらに、利用するエージェントによって提案してくる企業も多少変わってきます。何だか提案される企業が微妙だな〜と思ったら、他のエージェントを利用すると良いと思います。意外と提案企業は被らなかったりするので、是非複数のエージェントを利用してみてください。

利用したサイト・エージェント一覧
  • Spring転職エージェント
  • type転職エージェント
  • doda
  • Geekly
  • Green

まとめ

約1ヶ月の就活で2つ内定をいただくことができました。一般的に見ると早い方かなと思いますが、無職な分、平日に3つ4つと面談や面接を入れることができたので、そのおかげでスピーディーに就活を行うことができました。
就活中はとてもしんどかったですが、終わってみると色々と得るものがあった1ヶ月だったなと思います。また活動を通して、自分で思っていたよりもブランクによる影響は少ないなと感じました。案外勉強だったりエージェント利用だったりでフォローすることができたので、是非そのあたりが参考になれば嬉しいです。
現在就職・転職活動中の皆さん、大変かとは思いますが諦めずに頑張ってください、応援しています。