文系卒がSlerからWeb系自社開発(Go/AWS/機械学習)に転職した話


はじめに

はじめまして。ソラと申します。
最初に簡単に私の自己紹介をさせてください。

自己紹介

・大学の専攻は経済系
・Slerに入るまでパソコンについては何もわからない状態(ブラインドタッチもできない)
・Sler3年弱 (業務用にエラー解析ツール等はNode.jsでスクラッチから個人で開発経験あり)

といった状態で転職活動を始めました。

私が今回の転職で大事にしていた軸は「これ開発したい!と思えるくらい好きになれるプロダクトがあり、今後も新たなプロダクト/サービスを開発しようとしてる(する気がある)自社開発企業」でした!

エンジニアとして今後力をつけるためにも、今後新規サービスの開発、新規サービスのテックリード、などを経験できる可能性がある企業がいいなと思ったので、上記の軸を設定しました!
そして私は自社開発企業で働きたかったので、受託の要素がある会社は見ない・受けないようにしました!達成したい目標以外のものを全て捨てて、達成したい目標のみにフォーカスするのが大切だと私は思ったので、受託は受けなかったです。※自社開発+受託の企業も受けないようにしてました。

企業分析と面接対策はかなりした方だと思うので、その辺りの為になりそうなことを今回纏めてシェアしようと思います!

転職結果

■Wantedly ※スタンダードプラン(無料のやつ)
・返信率50%  (応募42件、返信は21件)
 →内定2件(両方ともWeb系自社開発企業) ※辞退多数
・スカウト4件 (うちプレミアムスカウト3件)
 └第一希望の企業に内定を頂き、転職活動終了した。

【所感】Slerで開発の経験がある人は別にプレミアムプランにせんくても困らなさそう。未経験の方はプレミアムプランにした方が良さげ?

■エージェント
・3つくらい登録しましたが、結果ほとんど使えなかった
 ※私の所感ですが、スキルが高くない方でWeb系自社開発企業に転職しようとしてる方にエージェントは向いてないかもです。
・100件程応募して、書類選考通過率は10%ほどでした。

転職活動において大切にしてたマインド/思考

基本的に「いかに自分という商品を顧客(企業)に魅力的にプレゼンし、買って頂けるような施策を実施するか」を通じて意識して、実施していました。

自分を商品と意識することと、企業がどんな商品(人材)であれば欲しいかを考えて、欲しい人材により近付けるように逆算して行動しました。

上記の考えは「書類作成」「面接」「その他面談、試験」の全てに適応できて、効果的な考え方だと私は思います。

サラリーマンとしての市場価値の考え方、作戦、効果的な作戦/戦略はmotoさん、たいろーさんから学びました。その他田端大学Youtube支店での面接対策動画等も参考にしました!
少し話題になってた「転職と副業のかけ算」も読みました!サラリーマンの教科書になる良書だと思います!

コロナ禍での面接事情

面接は95%はオンラインでした。(カジュアル面談含む)
基本的に最初は全てオンラインで、オフラインで直接企業を訪れたのは結果的に内定を頂き、働かせていただくことになった企業様のみです。

最初のカジュアル面談は企業によって特徴が異なり、カジュアル面談が実質的に一次面接的になっている企業や本当にカジュアルな面談の企業の二通りに分かれます。興味のある企業であれば予め「企業分析」「サービス/プロダクト分析」はしといたほうが良いと思います!

オンライン面接ハック術

その時に私が使えるなと思ったテクニックは「自己紹介用スライド」です。
大体どんなカジュアル面談、面接でも最初に自己紹介+職務経歴を簡単に話して欲しい的なオーダーが来ます。
なので私は転職活動の後半からは「自己紹介用スライド」を作って、それを共有しながら自己紹介+簡単な職務経歴を話していました。
スライドがある方が面接官も理解しやすそうだなと、話しててとても感じました。

私は3枚のスライドで以下のような構成でした。

1. 自己紹介 (性格、趣味、最終学歴など)
2. 業務経歴 (ざっくり概要だけ)
3. 今行ってる自己研鑽・勉強してる内容  (転職活動開始したときから勉強した内容全て記載してました〜。多ければ多いほど勉強熱心な人に見えるだろうと思い。) 

特に業務系経験が特殊で言葉の説明だけではわかりにくい方は、スライドで写真や図等も用いて自己紹介するといいと思います!
後、大体の方が自己紹介スライドなど作らないので、インパクトある差別化ができるのでは?と個人的に思っております。

採用される人材になるためにしたこと5選

主に5つあります。

1. 課題解決能力があることを数字+エピソード付きで主張した
2. 今行ってる学習を時系列に並べて定量的に伝えた
 ※第一希望の企業様には事前にその企業様で使用してる技術を学んだ
3. 業務で開発した課題解決ツールについて主張をした
 ※どこも経験者が欲しいと思ったので、現業務での成果を強く伝えた
4. 企業分析/その企業のプロダクト分析を徹底的に行う
5. 自分の特技をどう企業の成長に活かせるか説明した

一つ一つ詳しく解説していきます。

1. 課題解決能力があることを数字+エピソード付きで主張した

具体的には、
例) 私は現業務でお客様の声と満足度を可視化し、その情報をもとに〇〇という仮説を立て、△△を実行してお客様満足度を☆☆%向上させることに成功しました。

いやいや、そんな記録ないわっ!! っていう人もいるかも知れませんが、今から作ってください!!

多くの方が現職に勤めながら転職活動をすると思います。1日約8時間働きますよね?その時間を有効活用して転職活動に優位に働かせれたら現職で働くモチベーションも湧きませんか?

どうせ1日8時間働くのであれば、その業務を上手くこなして自分という承認の価値をあげると良いと思います。
絶対に前職で良い結果を残して、それを上手く伝えれる方の方が採用担当者からも好印象を持たれるはずです。

現職で実際に課題解決/業務の効率化をしたエピソードを話すことによって、「うちに入ってもこの人は〇〇の課題を解決してくれるかも。」と連想してくれることもあります。

ほぼ100%の会社が課題を抱えています。そして放っておかれてる課題は取り組むが面倒なものも多いです。そこを「解決してくれそうかも」と思わせるだけで選考を進める可能性はぐっと上がると私は思います。

後数字は絶対に付けてください。数字には具体性と凄さをもたらせてくれる効果があります。

例えば、
「前職では200万人のユーザがついているサービスに1年間関わっていました。」
って聞くとなんとなく「凄そう」って感じませんか?

実際には「いただけで何も成果に貢献してない人」かも知れませんし、毎月のユーザの動向をコピペしていたエクセル職人かもしれません。
ただ大きなサービスに関わってると聞くとハロー効果でその方も凄いかも、色んな知見があるかも。と人は錯覚するものなのです。
※上記のようなエクセル職人等は、業務内容を話す際に「あっ、すごくない方だっ」とバレると思いますが、、あくまで一例です。

ハロー効果や人間の勘違い/思い違いについてはふろむださんのこちらの記事参考になると思います。
https://www.furomuda.com/entry/2018/08/04/011000が
本も出版されていて、ベストセラーにもなってようなので気になる方はこちらからどうぞ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FMRDXCQ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

2. 今行ってる学習を時系列に並べて定量的に伝えた

これは文字通り直近に行った全ての学習を”実施期間”と”分量”を添えて伝えました。
ここで工夫した点でいうと、第一希望郡の企業(めっちゃ入りたいと思う企業)の面接前にその企業で使用されている技術を少しでもいいので、理解しておく、触っておくことです。

具体的には、その技術の

・メリット/デメリット
・その技術が使われている理由
・その技術の課題
・公式ドキュメントを軽く読む
・公式チュートリアルをやる

例えばReactの公式チュートリアルなどはかなり軽量で、2, 3日もあれば全然終わると思います。ポートフォリオにReactを組み込めてなくても、触ったことがある方がないよりいいでしょう!

後シンプルに「今Reactを学習してる理由は御社が使用してるからです!」とはっきり伝えれると、企業側も「おお、うちに向けてしっかり対応してきてくれてるな。」と思って頂けると思います。

3. 業務で開発した課題解決ツールについて主張をした

これは私が現在Slerに勤めているからできたことかもしれません。
ただ前述したようにどんな業務でもプログラムを使って改善する余地はあると思うので、それを探して現職で何かプログラムで課題を解決すると強いアピールポイントになると思います。
※サンクスメール/ページの実装とかでも良いと思います。

自分のライバルが持ってなさそうな経験を押すことで、周りと差別化し一歩抜きん出ることが出来ると思います。
これが上手くいけばその周りは最早ライバルではなくなります。(完全未経験→プログラムで業務改善をしたエンジニア)

4. 企業分析/その企業のプロダクト分析を徹底的に行う

これは転職インフルエンサーが皆言ってることで、何度も聞いたと思います。

でもやっぱり大事なんです!!!

そもそも面接でその企業について知らないと質問もできないし、高評価されるような返しも出来ません。

この企業は

・どれくらいの会社規模/フェーズで
・今どんな課題を抱えていて
・どんな人材だったら欲しいだろう?

と想像して、できるだけその人材に合わせれる自分の部分を主張するべきです。

鉄板に好かれるポイントもありますが、特にベンチャー企業などは文化や風土、今いる人の雰囲気と合い、「今後上手くやれそうか」「長く続けて将来会社の中核になってくれそうか」なども重要視してると思います。

なので、その会社のニーズに合わせるように自分を上手くプレゼンしないといけません。そしてそのプレゼンに必要な要素を上手く用意する必要があります。※その要素がないなら、今から作りましょう。

プロダクト/サービスに対しても同様です。

そのプロダクトが今、

・どんな規模感/フェーズで
・どんな課題をかかえていて
・どうすれば良くだろう?

と考えてから面接に挑むべきです。

そこでもし「こうすればもっとよくなるんでは?」「ここいけてなくない?」等、自分の意見、感想が出てくると思います。
それを上手いタイミングで面接でぶつけましょう!!

例えば、最後の「質問ありますか?」と聞かれる場面で、
「検索画面がホームにもあった方がユーザフレンドリーだと私は思ったのですが、将来実装する予定はありますでしょうか? もし、実装予定がないのであれば、理由/ご意見等伺いたいです。」

などと質問すれば、
「あ〜、うちのサービスよく見て、触ってくれたんだ〜」
「ちゃんとプロダクトとしてのUXの観点も持って提案できるんだ〜。雇ったらプロダクト改善に貢献してくれそう。」
と思ってくれる可能性があると思います。

特にその課題が社長や採用責任者が思ってる課題だと+100万点されます!!
ベンチャー企業だと最終面接に社長が来ることも多々あると思います。
その時に社長が感じてる課題の提起、自分なりの解決案の提示など出来ると最強です。

別にその案が完璧である必要はないです。プロダクトを実際に触って、改善案を考えて、提案することが既に加点対象だと思います。

そして実際それくらいしたくなるプロダクトの開発をできるのが、幸せだと私個人的には思います。

5. 自分の特技をどう企業の成長に活かせるか説明した

私は英語が話せて、前携わっていた2つのプロジェクトで外資系企業のマネージャーと英語でプロジェクトを進めるコミュニケーション役をやっていました。
受けた企業で海外志向がある企業だと自分の英語+外資企業と今までプロジェクトと実施してきた経験、困ったこと、工夫したことを伝えました!

私の場合は英語+海外企業とのプロジェクト進行経験でしたが、その企業の特徴・特色に合わせて自分の得意な部分を主張しましょう!

最強の差別化!志望動機書!!

これは知人の人材業界出身エンジニアのまっけんさんがnoteに書かれていて、それをそのまま丸パクリさせていただきました!
※良いものはありがたく使わせていただきまくりました。

★まっけんさんの記事はこちら
https://note.com/sakamiti_46/n/n55a764b67e14

★私が志望動機書を書く時に参考にしたテンプレはこちら
https://www.axc.ne.jp/knowhow_2/download/

ちなみに私の構成は以下です。
ーーーーーーー

私が貴社を志望する理由は主に4つあります。

  1. 自社開発企業でエンジニアを志望する理由
     a. ~~~~~~
     b. ~~~~~~

  2. 貴社を志望する理由
     a. 貴社の理念、ミッションに共感したから
     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
     b. 貴社のプロダクトの意義に強く共感し、そのプロダクトを開発したいと思ったから
     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ーーーーーーー

ベンチャー企業を志望するなら、個人的にはプロダクトが好きというだけでは弱いと思います。
なぜならベンチャー企業は多くのプロダクトをどんどん開発し、世に出すからです。

おそらくフェーズの若いベンチャー企業だと、新たなサービス/プロダクトの構想、または開発が行われてる可能性のほうが高いです。
なのでプロダクト/サービス愛を伝えるのも有益で大事ですが、きちんと会社のミッションに共感していて、自分が会社のカルチャーにあっていることを(できればエピソード付きで)上手く主張するほうが良いと思います。

その他やったこと

・会社のSNS/Wantedly、社長/役員のSNSをチェックする
 └できればその話を面接のどこか、帰り際などにする。
・Wantedlyの記事全て確認し、その内容について面接で触れる。
 └例)その会社がユニークな施策をしていたら、それについてコメントや質問をする
・ネット上の色んな記事、動画で良い会社/モダンな開発環境の条件を事前に確認し、脳内でチェックをつけておく
・大事な面接の前では「脳内面接で事前練習」する。
 └頻出質問の答えを「その企業用にアレンジする」練習をしとく

などなど。リスト化したらきりがなさそうなんで、この辺にしときます!

まとめ

大枠的に大事なのは「自分という商品を顧客(企業)に魅力的にプレゼンし、買って頂けるような施策を実施するか」だと思います!
これを常に意識しつつ、上記のような細かいテクニックを実施すれば間違いなく内定を頂けるのではないかと思います!
※未経験の方であれば良質で自分の体験が重なるポートフォリオがあることは前提

おまけ

自社開発企業での実態、開発についてTwitterでつぶやいてます。noteにはキャリアの考え方・人生観などを書いていこうと思います!よかったらチェックしてください!

LGTMしてくれると嬉しいです!!!!