PIE環境下でアセンブリからグローバル変数を扱う
PIEにおいてはアドレスは相対的に指定する必要があります。
つまりいままでの mov rax, offset gvar
といった絶対的な指定はできません。
こういったコードをアセンブルするには gcc に対して -no-pie オプションを渡す必要があります。
相対的な指定方法ですが実際にgccの出力を見るのが手っ取り早いです。
例えば以下のようなコードで
// main.c
int gvar = 1;
int main() {
int *p = &gvar;
return *p;
}
グローバル変数 gvar のアドレスをraxレジスタにロードする場合
AT&T記法ならgcc main.c -O0 -S
leaq gvar(%rip), %rax
Intel記法ならgcc main.c -O0 -S -masm=intel
lea rax, gvar[rip]
つまり rip からの相対的な位置で指定します。
変数のラベルを指定するだけで具体的な値はアセンブラやリンカにおまかせできます。
gvar 変数は data セクションなどに確保されます。
.data
gvar:
.long 1
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