AWS CloudShell上にfdcloneをビルドしてインストールする


AWSでも2020/12からCloudShellが利用できるようになりました。
あくまでリモートShell環境であって、標準でインストールされているツール等は少なめです。

初期状態では開発環境や居城として利用するには少し不便ですが、
ここではfdcloneをビルドしてインストールする方法を紹介します。

gccとncursesライブラリのインストール

fdcloneのビルド&実行には以下の3つの追加インストールが必要です。

  • gcc(fdcloneのビルドに必要)
  • gcc-core(fdcloneの実行に必要)
  • ncurses-devel(fdcloneの実行に必要)

初期状態ではインストールされていませんが、yum で追加インストールすることができます。

[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX ~]$ sudo yum install gcc
[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX ~]$ sudo yum install gcc-core
[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX ~]$ sudo yum install ncurses-devel

fdcloneのソースをダウンロード

から、ソースファイル一式を入手します。wgetでダウンロードしましょう。

[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX ~]$ wget https://hp.vector.co.jp/authors/VA012337/soft/fd/FD-3.01j.tar.gz

ダウンロードが終わったら、ファイルを解凍し、カレントディレクトリを移動します。

[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX ~]$ tar zxvf FD-3.01j.tar.gz 
[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX ~]$ cd FD-3.01j

fdcloneのビルド

fdcloneをビルドします。ビルドが終わったらfdが生成されているか確認しておきます。

[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX FD-3.01j]$ sudo make
...
...
[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX FD-3.01j]$ ls -al
[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX FD-3.01j]$ ls -al fd

fdcloneの起動確認

ビルドに成功し、fdが生成されているようでしたら、起動できるか確認しましょう。

[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX FD-3.01j]$ ./fd

fdcloneのインストール

make installします。(/usr/local/binにコピーされます。)

[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX FD-3.01j]$ sudo make install

~/.fd2rcの配置

また、必要に応じて、_fdrc を ~/.fd2rc にコピーしておきます。
必要に応じてカスタマイズしておいてください。

[cloudshell-user@ip-10-XX-XX-XX FD-3.01j]$ cp -p _fdrc ~/.fd2rc