DAPLink を gcc でビルドする


これは何?

DAPLinkARMGCC でビルド確認した話です。

2020年末頃から gcc 対応の experimental branch が作成されました。この branch を windows で ARMGCC + cmake + ninjalpc11u35_if 向けにビルドできることを確認しました。

準備

  • GNU Arm Embedded Toolchain のインストール
  • python のインストール
  • git のインストール
  • chocolatey を使うと楽なので、まずこれをインストール。

    installに書かれているとおり、管理者権限の powershell で次のコマンドを実行します。

    Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol -bor 3072; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
    
  • cmake と ninja の install

    管理者権限の powershell か command prompt から次のコマンドを実行します。

    choco install cmake ninja
    

ビルド

experimental branch に書かれているとおりです。

git clone した場所で、以下のことを実行します。

  1. 仮想環境を作成
  2. 仮想環境を起動
  3. そこに依存するモジュールをインストール
  4. ビルドの実行
> virtualenv venv
> venv\Scripts\activate.bat
(venv) pip install -r requirements.txt
(venv) progen generate -t cmake_gcc_arm -o generator=ninja -p lpc11u35_if -b

projectfiles\cmake_gcc_arm\lpc11u35_if\build\lpc11u35_if_crc.bin が生成されるので、それをターゲットボードに焼き込みます。

雑談

いままでは、ビルドに商用の ARMCC5 が必要でした。このブランチが安定した後は gcc を default にするようなことが管理者のコメントでありました。より一層ホビー目的に DAPLink が使われていくでしょう。