スクラム開発でメンバのスキルレベルに差がある問題についての調査メモ


スクラム開発初心者で、これから始まるプロジェクトで初めてスクラム開発を導入しようとしています。
スクラムの考え方では、「開発メンバに上下関係がない」「タスクを誰でも取れる」が理想的とされていますが、開発メンバ内でスキルレベルに大きな差がある場合に、「タスクの工数見積もり」や「スキルの足りないメンバの自立」をどのように考えるべきか疑問に思ったため、調査した結果をメモしました。

スクラムの課題の1つ

なんちゃってスクラム開発
https://qiita.com/kazukichi/items/1db417fe09d30c65506b

3.3.チームのスキルレベルがバラバラすぎると辛い
スクラム開発では、ビジネス要件をもとにみんなで細かいタスクに落とし込んでいく。
タスクには、何時間でこなせるか工数見積もりをつけるが、これがスキルレベルに差がありすぎると辛い。
なぜなら、タスクは誰でも取れるのが理想だからだ。

スクラムでは生産性を上げるためにも「自立や向上」を目指している。
そのためには、属人化を出来るだけ排除する必要がある。
属人化を排除するためには技術的な部分でも「透明性」が不可欠だ。
(1つの要件に1人が対応するパターンだと、その機能がその人しか分からないということになるし、その人がやった方が早く終るので結局属人化していく)

それなのに1時間で終わる人もいれば8時間かかる人もいるとなると辛くなる。
そうなるとフラットにしていくまでにかなり時間がかかる。

チームのスキルレベルがばらばらだと、タスクの工数見積もりなどが難しくなるのは、スクラムのそもそもの課題の1つとして考えられているそうです。

課題への対処

この課題に対する考え方として、以下の記事がとても参考になりました。

チームにスキルが足りない!? その時どうする?
https://www.ryuzee.com/contents/blog/7069

必要なアクション

※多少、主観で解釈してまとめている部分があります。

①メンバのスキルマップを作り、チームに足りないスキルを可視化する

スキルマップを作ることで、「スキルの見える化」「リスクの見える化」「学習速度の向上」が期待できます。

関連記事:スキルマップ作成のすすめ
https://www.ryuzee.com/contents/blog/7065

②足りないスキルが、開発を進める上で致命的となるかを確認する(チームに必要なスキルが足りず期日を守れない可能性が高い、スキルの足りないメンバが多くサポートや教育に多くの時間が必要、など)

 →●致命的な場合は、「必要なスキルが何かで代替可能ならそちらを使う」「人を入れ替える」「期間を延ばす」などの対処が必要

 →○致命的でない場合は、リスクを受け入れ、スキルの足りないメンバによる課題(タスク消化に見積もりよりも大幅に時間がかかっている、サポートしているメンバが自分のタスクを消化できない、など?)が発生した場合は、振り返りや、スプリントごとの成果を見て判断しながら改善していく