WSL上のLinuxへインストールしたRstudio Serverの起動を楽にする


本記事について

  • WSL (Windows Subsystem for Linux)上のLinuxにインストールしたRstudio Serverの起動を楽にするスクリプトを作成した。
  • スクリプトの詳細と使い方を本記事で紹介している。

Rstudio Serverとは?

Linux にインストールされた R を使用できる IDE(統合開発環境)。デスクトップアプリ版ではなく、ブラウザベースで動作する Rstudio。

Rstudio Server を利用すれば、WSL にインストールした R を Rstudio から使用することができる。

参考:RStudio Server: 始めよう
インストールはこちら:Download RStudio Server

Rstudio Serverの起動

WSLへインストールした Rstudio Server を起動するためには、以下のコマンドを実行する。
その後、http://localhost:8787へアクセスすれば、Rstudio がブラウザで起動する。

$ sudo service rstudio-server start

起動をコマンドひとつで行えるようにする

シェルスクリプトの実装

起動コマンドとブラウザでのアクセスを両方やるの面倒...なので、ひとつのコマンドを実行すればブラウザ起動&アクセスも同時に行えるようなスクリプトを書いた。
スクリプトでは、起動成功時と失敗時にそれぞれ対応するログを吐くようにしている。(ログ出力については、下記の記事中の実装を使用させていただきました)。
参考:シェルスクリプトのロギングを楽にするtips

startRserver.sh

#!/bin/bash
# -*- coding: utf-8 -*-function log() {
    local fname=${BASH_SOURCE[1]##*/}
    echo -e "$(date '+%Y-%m-%dT%H:%M:%S') ${PROCNAME} (${fname}:${BASH_LINENO[0]}:${FUNCNAME[1]}) $@"
}sudo service rstudio-server start
if [ $? -gt 0 ]; then
    log "[ERROR] Rserver did not start."
else
    log "[INFO] Rserver started successfully!"
    echo "Access the URL Below"
    echo "http://localhost:8787"
    /mnt/c/'Program Files (x86)'/Google/Chrome/Application/chrome.exe http://localhost:8787
fi

エイリアスの設定

直接シェルスクリプトを叩いても良いのですが、より起動を楽にするため、エイリアスを設定する。
startRserver.shをホームディレクトリに配置し、下記のエイリアスを~/.bashrcに書く。

alias rstudio='bash ~/startRserver.sh'

その後、設定を反映させる。

$ source ~/.bashrc

完了

以上により、rstudioコマンド一発で Rstudio Server の起動が可能になりました!

$ rstudio