chromebookにandroidアプリをインストールするまで


2021/2/19に書いたもの.
cordova開発環境で開発したandroidアプリをwifi経由でデベロッパモードのchromebookにインストールする.そして開発環境PC側(以降PC側と表記)でchromeブラウザのデベロッパツールを用いてchromebook 上のandroidアプリをデバッグする.以上の環境の構築の手順をまとめる.

前提

chromebook側の設定

  1. chromebook を起動したら Ctrl + Alt + 「→(F2相当の位置)」キー を押してシェル画面に
  2. chronos と入力してログイン(パスワードいらない)
  3. 以下のコマンドを入力
   chronos@localhost / $ sudo /usr/libexec/debugd/helpers/dev_features_rootfs_verification
   chronos@localhost / $ sudo reboot  //再起動

   再起動後,再びログインして以下のコマンドを入力

   chronos@localhost / $ sudo /usr/libexec/debugd/helpers/dev_features_ssh

Ctrl + Alt + 「←(F1相当の位置)」キー でシェル画面からデスクトップ画面に切り替えられる

  • 注意

    この1-3の手順はchromebookを一度電源オフにしたらその度ににやり直す必要がある.
    シェルの画面ではUS配列と認識されるらしく「_」を入力するときはJIS配列だとShift + 「0の右隣の-」

  • ipアドレスの確認

    シェル画面でifconfigコマンドでローカルネットワークのipアドレスをメモしておこう.
    192.168.--.-- 的なやつ.後で使います.

PC側の設定

windows のコマンドプロンプトを開いて以下のようなコマンドを入力

$adb kill-server
$adb connect 192.168.--.--:22    #先ほどchromebook側で確認したipアドレス
connected to 192.168.3.7:22
$adb devices
192.168.--.--:22 device # こんなかんじに出力されればOK
  • 注意
    adb devices コマンドの出力結果で「ipアドレス unauthorized」と標示されることがある.
    このように device の表示にならないとandroidアプリをchromebookにインストールする手順に進めない.
    unauthorized,device などの表示に関しては本マニュアル最後の「そのほか参考」の1項目を参照.
    このようなときはPC側を再起動して上記のadb kill-server から再開するとよいです.

android アプリのchromebookへのインストール (PC側の操作)

ここでは cordova環境でandroidプラットフォームを追加しandroid用にビルドされているとする.つまり,

$ cordova emulate android

このコマンドでandroidアプリをエミュレータで起動できる状態にした.
では以下のディレクトリに移動.

/プロジェクト名/platforms/android/app/build/outputs/apk/debug

このディレクトリにはapp-debug.apkというapkファイルがある.これを以下コマンドでchromebook にインストールする.

$ adb install -r app-debug.apk
Performing Streamed Install
Success

このよう表示されたら,chromebookを見てみるとアプリがインストールされたのを確認できる.

PC側からアプリをデバッグする

chromeブラウザで chrome://inspect/#devices にアクセス.  
1. Devices欄のconfigureボタンをクリックし「chromebookのipアドレス:ポート番号(22)」と入力しDoneクリック

2. 上の設定を終えた後,chromebookでインすとーすしたアプリを起動すると PC側のRemote Target欄
の一番下にinspectボタンが現れるのでクリックすると,デベロッパツールが起動する.デベロッパツールのUIでデバッグができるようになる.

以上

そのほか参考